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タヌキがいる古民家カフェ

ガネーシャ神に誘われて食べた絶品カレーの余韻を楽しみながら、あてもなくぶらぶらと住宅街の中に入っていった。

ツイている日はどこまでもつくものなのだ。きっと、人知れずひっそりとオープンしているカフェがあるはず。もしくは、趣味で自宅の一角を開放してお茶を出しているお店とかそういったものがあるのではないか。そんな泡い期待を抱き、きょろきょろと見まわしていると、タヌキに出会った。

熊だの鹿だの猪だのがリアルに住宅街に現れる昨今、本物のタヌキが西新宿に?!ではなく、置き物のタヌキだ。日をよける大きな柿の木の下で、東屋のような中にいれられ、徳利を持っている姿がおどけていてかわいい。

普通の民家のようだが、よく見ると窓ガラスになにか貼られている。

人さまの家をのぞき込むようなことはしたくないが、貼られているということは見てくれということだろう。恐る恐る近づいてみた。

やっぱり今日はツイている。

まさに古民家カフェ!コーヒー豆を各種ご用意しているということはコーヒー専門店か。今日は木曜日、定休日ではない。12時まであと5分。これは待つしかない。タヌキを眺めながらオープンを待とうとしたら、店主が、どうぞと開けてくれた。

まさに古民家を改装した店内はカウンター3席、ベンチのイスが2つと友人のおうちにきたかのようなアットホームさ。

コーヒーにあうちょっとしたお菓子も用意されている。

コーヒーの香ばしい香りが鼻腔をくすぐる。本日は深煎りのインドネシア マンデリンをオーダー。手際よくコーヒーを作る店主を眺めながら古民家ならではのゆるりと流れる時間を感じる。

猫ちゃんのイラストが描かれた紙コップにほっこり。

ガネーシャ神が導いてくれたカレーに、タヌキが導いてくれたコーヒー。西新宿、探検のしがいがある街だ。

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ゆきんこ
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