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QRコード受付の珍事

アンケート、商品情報、LINE交換、飛行機などなど便利なQRコード。

なのだが、最近、やたらとQRコードのせいで恥ずかしい思いをする。

QRコードじゃないが、会員証をスキャンと書いている所にかざしたのにまったく読み込まない。なぜだ?とおろおろしていると、店員さんに

「あのう、そこではなくて下です」と。

おばちゃんにはわかりづらい。矢印でここ!と書いてもらいたい。

つい最近やらかしてしまったのがオフィスのQRコード受付。

最近は受付のお姉さんでさえ、人件費削減なんだな・・・と寂しくなる。
打ち合わせを決めると受付QRコードを発行され、オフィスにきたらそのQRコードで受付してほしいといわれる。受付をするとメールで来たことが伝わるという。

着いたら電話くらいするけど?と思うがスマートじゃないんだろう。
そんなんはスマートにならんでも・・・とはいえ、郷に入らば郷に従えということで、素直にQRコード受付に進むとする。

が、左右に開く窓ガラスの前で社員とおぼしきひとたちが横のICカードリーダーに首からぶらさげているものをタッチして、中に吸い込まれていく。

ということはこのICカードリーダーとおぼしきものにQRコードを読ませて中に入るのか?

と、QRコードをかざせそうな液晶画面はないだろか?と上やら横やらを見るが、真っ白いボックスにしか見えない。

もしかして、パカッとあけるタイプ?と思い、爪を食い込ませて開けようと試みるも、そもそも爪がひっかかるようなところもない。

はて、これはどうやって入るべきか?
と首をかしげていると、髪サラサラのしょうゆ顔のお兄さんに

「待ち合わせですか?ここは誰でも自由に入れるのでどうぞ」と。

え?だって、みんなICカードかざしてたじゃないか!どういうことじゃ?

と髪サラサラのしょうゆ顔兄さんが怪訝な顔をしているのも無視して、ひとまず中に入ってもらい、扉が閉まってから自分の足で一歩踏み出した。

ウィ~~~ン

あいた。

そういえば、わたしがICカードリーダーと葛藤しているとき、数人のひとたちはそのまま入っていったような気がする。じゃ、あのかざしてた人たちはなんなのさ~。♪みなとのよ~こ よこはま よこすか~♪って歌っちゃうよ。まったく。

中に入ると、目の前には本物の受付機があり、目の前にたつと

「お持ちのQRコードをかざしてください」

と愛想もへったくれもない声で言われた。

利便性、人手不足解消のために生み出されたものはどこか物悲しいものがある。


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