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ほんとうはダメだけどちょっとならいい

昨日までのブータン旅行記はこちら

だいぶもりだくさんの2日目の最後においてけぼり体験をし、ぐったり。やっと家に帰れると思ったら

「友だちがゆきんこに会いたいって!」

とまた連行。今度はどこへ?

やってきたのはちょっとしたホテルのカフェ?隠れ家?


ホテル受付の2階にこじんまりとしたスペースがありそこに通された。

好きなモノ注文していいよ!といわれても、このあとマミーが用意しているであろう夕ご飯もあるだろうしな~とメニューをみて発見したのがCOFFEE!

ひゃっほい!甘いミルクティーではなくコーヒー!これは飲みたい!

とコーヒーだけ注文しようとするとケーキもおいしいからと勧められ、いやな予感がしつつもだいぶ疲労していたのでチェリーパイを注文してみた。

さほど高級そうではないとはいえ、ホテル。
なのに、コーヒー200ニュルタム(約360円)、チェリーパイ150ニュルタム(約270円)とお安い。

さてさて、お味はというとコーヒーはうっす~いアメリカンコーヒーといった味わい。チェリーパイはまあ予想通り甘々で全部食べてちょっと胸やけをおこした。(←どうしても残せない貧乏性)

そうこういっているうちにきた友人は細身の品のよさそうなおじさま。
と思いきや、またもや警察官。初日に続いて、どこでも警察官の友だちがいるデチェン。

そうこうしゃべっているうちに話が盛り上がり、1杯飲もうとなった!

え?デチェン、あなた車で来てますわよね?しかも、あなたは警察官では?
というと

警察官「まあ、俺はだめだけどね」

デチェン「ちょっとならいいの。大丈夫」

いや、大丈夫ではない。警察官、あなた止めないといけない人でしょ!笑っている場合ではない。日本では絶対にダメ、というか飲酒運転で悲しい事故も多発している。ちょっとでも危ない!!!

と説明すると

「ブータンもほんとはダメなのよ。でもちょっとならいいの」

いやいや、意味がわからない。飲酒運転のチェックとかやらないのかと聞くと

「酒気帯びチェッカーあるけど、軽くふ~ってやればOKなの、ふ~ってね」

そのチェッカーは不良品じゃないのか。軽くふいても飲酒は飲酒で、ばれないなんておかしい。

ということで、デチェンは本当に1杯だけ飲んで普通に運転して帰った。
とかなんとかいってわたしも飲んでしまったのだが、ひと昔前の日本をみているようだ。ちょっとならいい。いやいやダメだから!

この後も何回か飲みにでかけたのだが、みんな車できていた。みんながやっているからいいなんて、よろしくない。シートベルトもしないし、おそるべしちょっとだけよブータン。幸せの国の人はよくいえばおおらか、悪くいえばいろいろ適当なのである。

お次はブータン人が喜ぶフレーズの巻


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