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青森一人旅④

「ここは行くべき」と前々から聞いていた三内丸山遺跡に向かう。猛暑日の暑さに負けそうな気持ちになりつつ、よく効く(効きすぎる)アバルトのエアコンをガンガンにかけ遺跡に向けて走らせる。
 弘前城から青森市内にある三内丸山遺跡まではおよそ1時間ほど。のんびり青森ドライブを楽しむ。入り口周辺は駐車場も多く、平日のためそれほど混むこともなく木陰を選んで駐車。きれいに整備された外観は遺跡のイメージが湧かないほどだ。
 入場料を支払い、まずは縄文時遊館の縄文シアターへ向かう。大規模な発掘調査の様子を見ることができる。まずはここで移籍について学べるのはありがたい。
続いてさんまるミュージアムへと進むと、QRコードで縄文時代のファミリーの会話が楽しめたり、子供と犬が成長していく様子や暮らしを紹介してくれる。ここはおおすすめだ。
時遊トンネルを抜けるとそこは広大な縄文の村が出現。復元された15棟の竪穴建物、大型竪穴建物、3棟の高床建物、大型掘立柱建物が点在していて、1つ1つ見るだけでもなかなかのハイキングだ。
シンボルといってもいいだろう六本柱(復元大型掘立柱建物)は、直径2mの柱穴が6個並ぶ、大型掘立柱建物跡。写真でしか見たことがなかったが、その大きさに驚く。また、発掘された柱の穴は間隔、幅、深さがそれぞれ4.2メートル、2メートル、2メートルで全て統一されている。当時既に測量の技術が存在していたということなのだろうか。

六本柱 足元に人が立っているのでその大きさがわかるだろう

 そんな遥か昔縄文時代の人々の暮らしを感じながら三内丸山遺跡を後にした。時刻は12時、そろそろお腹が空いたので、旅の目的の1つ「おひとりさま飯」にチャレンジすることにしよう。

 出発前日の夜、「るるぶ青森」のKindle版をダウンロード。そこで見つけた海鮮のお店へ向かう。場所は浅虫温泉近くの「鶴亀屋食堂」。遺跡からは30分程度。初チャレンジにしてはなかなかハードルの高いお店ではあった。店内は8割くらい人がいて、店員さんは忙しそうに動き回っている。入り口に入り、どういうシステムなのかわからないため店員さんを目で追ってみるが、忙しいのだろう…目が合わない(笑)
そのまましばらく待っていると、後ろからファミリーがご来店。同じく目で追うが…合わない(苦笑)ファミリーに「ここで待ってたらいいんですかね?」と聞いてみると「私たちも初めてなんでわからないです。どうすればいいんでしょうね?」と言われる。途方に暮れる4人にようやく店員さんから声がかかる。「あんた一人ね?ここでいいか?」と指の方向にあるテーブルに向かう。そこで待っているスタイルでよかったみたいだ。
席につきメニューを見るもお目当てのマグロはない。海鮮のメニューは厨房入り口付近に張り出されているのだ。その時々によって提供できるメニューが変わるということ。
張り出されていたメニュー「マグロ丼 ミニ、小、中」どんなものかわからないので小をオーダー。クチコミやるるぶで見る画像とはなんとなく…違ったけれども、それでもマグロの量はなかなかのボリューム。仕入れるマグロの種類や価格にもよるのだろうと自分を納得させた。味は文句なく美味しかったし、ぺこぺこのお腹も満たされたので満足。ただやっぱり誰かと「美味しいね」と会話しながら食べることの方が幸せ感はあるのかな…

マグロ丼(小)

 というわけで、お一人飯ミッションは完了。流石に仮眠しかしていないので予約していた宿に向かう。リッチモンドホテル青森はイメージ的にはビジネスホテルなのかな?と勝手に想像して予約をしたのだが、ビジネスホテルとしても観光ホテルとしても利用できる外観と内装だ。
 受付に行くと
「こちらの都合で、少しいいお部屋にさせていただいたのですがよろしいでしょうか」
いいに決まってる。とはいえ、さほど期待せずに部屋に行くと、少しどころの騒ぎではない部屋だった(汗)。広い玄関スペースに大きなお風呂、一人じゃもったいないツインの部屋に巨大なテレビ、青森の郷土品が飾られたコンセプトルーム。ウェルカムドリンクもお高そうなりんごジュース。なんて贅沢なお部屋なんだーーー!
すでに部屋でくつろぐ気満々なので、早速巨大テレビをつけ、甲子園決勝戦を見ながらりんごジュースを飲み干す。涼しくてきれいな部屋で地元横浜の慶應を優勝を喜んでから街に散歩に出た。

広々ツインのコンセプトルーム

 頼まれていた南部鉄器を探しに行く。販売店が宿の近くにあったので青森の町をぶらぶらしながら目的のお店へ。
「大坂漆芸」は店内所狭しと伝統工芸品が並ぶ店だ。津軽塗やアケビのカゴ鉄器、裂織、焼き物とお土産選びに困る。
頼まれたのは南部鉄器のヤカン。数あるヤカンの中から、シンプルで色合いも落ち着いたものをセレクト。安定感のあるデザインも気に入ったので決めた。店内にいたお姉様は青森弁が心地よく細かく説明もしてくれるのでありがたい。
 お土産を包んでもらい、宿へ戻る道で実家へのお土産も調達。お昼ご飯に食べた海鮮丼がまだお腹を満たしているので、ちょっとしたおやつとビールをコンビニで買いあとは広々お部屋でのんびり青森の夜を過ごすとしよう。

南部鉄器


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