![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/103030267/rectangle_large_type_2_2fd22f12e6eabaf453c35e03b35b9786.jpg?width=800)
「熊本地震」で卒論を書き始める
熊本地震から7年
当時中学2年生。熊本に引っ越してから2週間ばかりで、2度の震度7、絶え間なく起こる余震。すごく怖かった。
命の危機を感じることはあっても「死」は身近でなかったし、学校が再開した頃には何不自由なく生活できていたから、被災したことに対して深く考えることは少なくなっていった。
大学2年生の春休み。ふるさとワーホリの制度を使って、宮城県気仙沼市へ。津波による被害は熊本とは比べ物にならないけれど、現地の方に熊本地震で被災したときのことを話すと「怖かったね。話してくれてありがとう!」と言ってくれた。
気仙沼に住む方々の防災意識の高さにも驚いた。「熊本地震の震源地は益城っていうところだよね」九州に行ったことがないというご年配の方から掛けられた言葉だ。
「震源地」以外では有名でない益城のことを知っているということは、震災や災害に関する報道を意識的にチェックしているということなのだろう。
益城や南阿蘇の復興状況に関して何も知らないのに、「熊本出身です」と言える自分が恥ずかしくなった。
九州に帰ってきてから訪れた熊本城。1年ぶりに訪れたけど、復旧まではまだまだ遠い。美しい桜を「なんだか切ない」と感じた来訪者は私以外にどれくらい居たのだろうか。
そんなことを思いながら、私は卒論のテーマを熊本地震における震災遺構にすることを決めた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?