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子育てのこと

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6歳(小一)と5歳(年中・保育園児)の男の子がいます。「成長するにつれて楽になるのかな?」と思いきや、日に日にやんちゃ度が増す彼らに手を焼く毎日です。子育てに関することは、こちら… もっと読む
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記事一覧

『窓ぎわのトットちゃん』で知った、戦争の身近さ

「子育ての参考に」のつもりが1月20日、7歳と5歳の息子と『映画 窓ぎわのトットちゃん』を観に行った。「窓ぎわのトットちゃん」といえば黒柳徹子さんの有名なベストセラーだが、私は原作を読んだことがなかったし、『徹子の部屋』も恥ずかしながら、ほとんど見たことがなかった。 でも、SNSでたまたま映画の予告編が流れてきて、そのトットちゃんの様子がうちの次男と似ている気がして「何か、子育ての参考になるかも?」と足を運んでみたのだ。 ハッとさせられる美しい映像。そしてトットちゃんの

幽霊屋敷とサンタナ・ロウ - 人生を彩るのが上手なアメリカの人たち

7月30日、日曜日。この日は長男が唯一「行ってみたい」と言った、ウィンチェスター・ミステリー・ハウスへ。「幽霊屋敷」と呼ばれている観光名所だ。 インドア派で、アメリカに来てからも「出かけるの嫌」と言い続けていた長男だけど、「探検」や「謎解きミステリー」系はやっぱり好きみたい。私は、ちょっとでも彼に元気になってほしかった(環境の変化に慣れないのか、ずっと元気がなかったのだ)。 一方、実際に中に入ると私たちの想像とは違った。長男は「ミステリーハウスを探検し、隠された謎を解き明

プールでのちょっとした出会い

サンノゼで泊まったマンションの敷地は、Uberの運転手さんが迷ってしまうほど広かった。私たちは一つしか見つけられなかったけど、敷地内には、プールとジャグジー風呂が3つか4つあったようだ。 ホテルだと、ちょっと治安のいい場所・きれいな部屋を選ぶと一泊3万円〜4万円はするのに、このAirbnbは一泊2万円ちょっと。7泊したので週割もきいて、今考えても選んでよかったなと思う。 子どもたちは初日から、木々の奥に見えるプールを指差し「あそこに入りたい!」と言っていた。初めて利用した

アメリカ母子入国の記録

「父親はなぜ一緒じゃない?」 サンノゼ空港での入国審査で、開口一番に聞かれたこと。“アメリカに母子だけで(旅行で)入国するのはちょっと大変”と聞いてはいたものの、実際に問いただされたときの緊張感を今も覚えているので、記録しておく。 母子で入国するためにやったこと2023年7月時点で、私がアメリカに母子で入国するためにやったことは下記。 「ESTA」の申請をする(出国2カ月くらい前) 夫もパスポートを取得する(これも2カ月くらい前) 夫に「渡航同意書」を書いてもらう(

【サンノゼ3日目】子どもディスカバリー科学館、Safewayでの出来事、Uberのこと

肝心なお金のことをどの滞在記にも書いていなかったので、今回はこの日の出費額から。 この日が特別高かったわけじゃなく、だいたい毎日これぐらいの出費があった。物価の高さは覚悟して来たけど、やっぱりお金がどんどん出ていくのはストレスだった。今回は予算を捻出して来たけど、もう簡単には来られない。 でも、「今日は何もしない!」と決めて、3食自炊にして0円にできた日も。そんな日は、無料で利用できるマンション内のプールにとても助けられた。 3日目は、自分をふるい立たせて「よし! 出か

現地へ行って感じた、アメリカと日本の子育ての違い

「アメリカでは子どもを絶対に一人にしてはいけない」と、以前何かで読んで知っていた。 何歳以下の子ども、とは厳密には決まっていないようだけど、5歳と6歳のうちの子たちは、間違いなく一人にしてはいけない年齢。 たとえば日本では、都会と田舎で多少異なるけれど、小さい子どもたちがそのへんの公園や原っぱで遊んだり、スーパーで保護者が買い物中に子どもだけお菓子コーナーでおやつを選んだりする光景はめずらしくない。小学生はひとりで登下校するし、お留守番もする。 これが、世界では全然普通

【サンノゼ1日目】Airbnbの鍵が開かない!

7月26日のお昼過ぎ、成田空港で出国手続きを済ませると、そこはもはや日本ではないみたいだった。外国人ばかり歩いていて、私は急に不安になった。本当に外国へ行って、私はこの子たちを守り切れるだろうか。 でももう、行くしかないんだ。 10時間のフライトを終えて、サンノゼ空港に着いた。7月26日の16時半に日本を出たけど、着いたのはまた26日の朝10時。サンノゼのほうが16時間遅れているからだ。 入国ゲートを抜けるとそこは空港のロビー……とかではなく、いきなり出口だった。急に外

【サンノゼ8日目】遊園地で受けた不思議な対応

日本のクレカが使えない?アメリカ滞在8日目。到着してから今まで、子どもたちのはっちゃけた笑顔を一度も見ていなかったので、ちょっとでも彼らが楽しめる場所へ連れて行ってあげたかった。 ネットで「サンノゼ 遊園地」と検索して出てきたのが、『カリフォルニアズ・グレート・アメリカ』。Airbnbから車で15分くらいだし、「ひとまず行ってみる?」と子どもたちに提案した。ふたりとも「遊園地なら行く!」。少しテンションが上がったようだ。 Uberを呼び、乗車中にオンラインチケットを買おう

「パパ、淋しくないかなぁ」長男の呟きに、私が思ったこと

「朝顔、パパちゃんとお水あげてくれるかなぁ……」 「パパ、淋しくないかなぁ……」 6歳の長男が、寝る直前ベッドの中で、そうつぶやいた。約1週間後に私と次男と3人で行く、2週間のアメリカ旅行中のことを心配しているのだ。「朝顔」とは、学校で長男を含む一年生全員が育てているもので、もうすぐ夏休みのため家に持ち帰ってきたのだ。 長男はこうも不安げに言った。 「アメリカで、ママが英語まちがっちゃったらどうするの? 『ノー! ノー!』 って言われるんじゃない?」 私はこう返す。「

夏の旅行の行き先は、ロンドンからサンノゼに!

ロンドン行きの航空券が安い!と思って予約したものの、よく調べると乗り換え3回以上の超ハード旅になると気づいた(ほんと初心者......!) もっと楽なフライトを予約しようと思ったら母子3人で60万円超えだった ホテルを調べると2週間で50…… 書いているとどんどん気持ちが暗くなってくるのですが、ロンドンはとにかく!とにかくなにもかもが高くて、予定していた予算には収まりそうにない。。それで、予算内で行ける新たな場所を探したのでした。 でも、探しているうちに、あれ?どうし

“旅行にお金を使うことへの罪悪感”を吹き飛ばしてくれた、ある70代女性の言葉

「お金っていうのはね、そうやって使うものよ。旅をして、見聞を広げて。するとね、人生ががらっと変わるから」 私は、知床から札幌へ帰るための長距離バスに乗っていた。取材のため、ひとりで、片道7時間の距離にある知床半島へ行っていたのだ。 バスの乗車時間は長い。夜行バスではなく昼間の運行だが、みんな、やることがないので寝ている人が多い。私はホテルでぐっすり眠ったので、眠たくなく、パソコンで仕事をしていた。 斜め前に座っていた70代くらいの女性は、周りをきょろきょろしたり、新聞を

「学校が楽しい!」と言う息子と、参観日で感じた先生の大変さ

息子の小学校生活が不安だった。とっても不安だった。 今の小学校は教員不足で大変だというニュースをよく見るし、先生たちは激務で疲労困憊。席に座っていられない子どもは椅子に縛りつけられ、水すらも好きな時間に飲めない。子どもも大人も暗い顔をしている、まるで牢獄のような場所…… つい数カ月前まで、私の頭の中の「小学校」は、こんなイメージだった。日ごろから自分用にカスタマイズされたニュースサイトを見ていたら、恐ろしいことにそういう思考に陥ってしまっていたのだ。しまいには、なぜそんな

子育てのためにお仕事をセーブしたらモヤモヤした話

ここ最近、ずっとモヤモヤしていた。 長男(4月から1年生)の担任の先生はどんな人なんだろうか…… 子育て疲れた…… 思い切って仕事をセーブしたはいいけど、これはこれで不安…… なかでも3番目はとくに、モヤモヤの大元となっていた。 「長男が小学校に入学する4月は仕事をセーブするんだ」と、1年以上前から決めていた。子どもの小学校生活が始まることは、私の中では一大事だった。 保育園・幼稚園ではそこまで意気込まなかったのに、なぜ小学校だけこんなに思い入れがあるのか。それは昔、

「今日からおれたち仲間ね!」

「MとHと、どうやって友達になったというとね、中くらい(年中)のときに、MとHがブロックやってて、いーれーてって言ったの。あそぶひといなかったから。そしたら、今日からおれたち仲間ね!って」 明日卒園式の長男が、昨晩寝る前、突然伝えてきた話。MとHは長男の一番の仲良しで、長男はふたりと小学校が別々になるのを淋しがっていた。私もそれを知っていたが、しょうがないよね、小学校でまた新しい出会いがあるよ、ぐらいに思っていたし、長男にもそう伝えていた。 でも、このセリフを聞いたとたん