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子育てのためにお仕事をセーブしたらモヤモヤした話

ここ最近、ずっとモヤモヤしていた。

長男(4月から1年生)の担任の先生はどんな人なんだろうか……
子育て疲れた……
思い切って仕事をセーブしたはいいけど、これはこれで不安……

なかでも3番目はとくに、モヤモヤの大元となっていた。

「長男が小学校に入学する4月は仕事をセーブするんだ」と、1年以上前から決めていた。子どもの小学校生活が始まることは、私の中では一大事だった。

保育園・幼稚園ではそこまで意気込まなかったのに、なぜ小学校だけこんなに思い入れがあるのか。それは昔、母親がとても楽しそうに私の小学校生活にかかわってくれていたからのように思う。子育ては自分の過去の体験が元になるのだ、と痛感する(そうではないことも多々あるので、あくまでも今回の場合)。

1年生になったばかりの子たちは、帰宅が早い。4月中旬までは10時半〜13時に授業が終わる。放課後に学童へ行かせる方法もあるのだが、はじめてひとりで帰宅する長男を家の前で待ってあげたいし、帰宅後は家で好きなことをして過ごしてほしかった。

仕事に打ち込むのは何歳だってできる。でも、6歳の長男の入学はもう、この先の人生で二度とやって来ない。こう自分に言い聞かせて、3月までにできるだけ多くの仕事をお受けして、4月のスケジュールを空けておいた。

ただ。いざ休んでみると、「これでいいのか……?」感が消えない。だって、私の代わりなんてごまんといるはずだから。子育てに重きを置きたい人にこれからもわざわざ依頼したいクライアントさんなんているのだろうか。5月にはフル稼働に戻す予定だけれど、そんなに都合よくお仕事が戻ってくるのだろうか……?

なにより気づいてしまったのが、2019年からがんばって積み上げてきたフリーライターのキャリアが、私の中で宝物となっていた。今年で4年目になるが、ここまで順風満帆じゃなかった。SEO記事からインタビュー記事へ移行したときはお仕事がゼロになったし、月収1万円のときもあった。

それでも勇気を出して営業を重ねて、ようやく今がある。今お仕事でつながりのある方たちは、収入ゼロの時期に営業メールを送り、返信をくださった方ばかりだ。とても温かくて居心地がよくて、もう新規のお仕事はやめて今の仕事の質アップに全力を尽くすんだ! と意気込んだほど(結局それだと、自分自身の成長が止まって誰のためにならないことに気づき改心したけれど)。

だからこそ、大事に大事に積み重ねてきた宝物を自分の手でぎゅっと押さえつけてしまったことに、モヤモヤするのだ。一度押さえ込んだものは、そう簡単に元の大きさには戻らないだろう。そう考えて、とても落ち込んだ。

ただやっぱり、私がフリーランスになったのは、子どもたちとの時間を確保するため。仕事のせいでそれができなくなってしまったら本末転倒である。だから、仕方がない。→思考の堂々巡り。

最終的に、こう考えることにした。

ぎゅーっと絞っても元に戻る「スポンジ」のように、吸収力を高く保てばいいんだ! 小さくなっても窮地に陥っても、吸収=成長を止めなければ、時間はかかってもきっと元に戻れるはず。実際のところはわからないけれど、こうなったら思考を転換してポジティブにやるしかないのだ。

4月は環境の変化にもがいている方も多いと思う。もし、私と同じように悩んで落ち込んでいる方がいたら、スポンジの原理(?)で一緒に乗り切ろう! と伝えたい。


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