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私と旅と時間(島暮らし10日目)
空を見上げると桜の花びらが風に乗ってゆらゆらしている。
そうだ。今日で3月が終わる。
周りから沢山のパワーを受けた3月。
大きな海に飛び込んだ3月。
様々な考えを持つ多くの人に出会った3月。
自然から沢山のパワーを受けた3月。
色々な人に会う機会が増えた。しかも私は仕事をしていないため、「仕事は何をしているんですか?」と聞かれても特に答える職業がない。
「仕事はしていません。宿のヘルパーをしています。」というくらいの、いわゆるフリーター。旅をしながらその土地でお手伝いをして暮らすスタイルが心地よく感じる。
旅と言っても、色々な場所を転々としているわけではなく、1箇所に2週間〜2ヶ月くらい滞在する旅。
ここで疑問。旅とは一体なんだろう。
私の中での旅は、『not 特別な物』であって欲しい。
普段の生活の延長が旅であって欲しい。
急いで旅をしたくはない。
人間の1日の時間は24時間と決まっているから、25時間、30時間になど、物理的に時間を長くすることはできない。だけれども、心の時間の流れを少しだけスローモーションにすることはできるはず。感じる時間を長くすることが大切なのではないかと感じた。
そんな私も、島の暮らしを体験し始めて10日が過ぎた。
遊牧民みたいな生活を。毎日出会う人達に勉強させてもらっている。
丁寧に食事を作る人を側で感じ、自然に感謝をする人を感じ、様々な意識を感じる人に出会い、共に過ごしたことで、なぜか時間がゆっくりに感じた。
子供にも大人にも、誰にとっても平等にプレゼントされている1日(24時間)。
戻ってくることのない日々を私たちは過ごしている。
何気なく感じている風や、雨の音、水の流れ、一度流れたら戻ってくることは無い。逆再生することはできない。
これからの生き方を考える。
情報が猛スピードで去っていく動きの早い世界と、ゆったりあ世界を自分の感覚にバランスよく入れていきたい。
3月は思ったより暖かかった。
出会った人のお陰かな、ふと思う、
4月に入る、春の心地よい風を感じながら。
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