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パワハラに怯えてる
パワハラがこわい。
されるのは勿論だけど、うっかり自分がしてしまうのがこわい。
生まれてこの方、厳しい上下関係とは無縁だったし
正直、上も下もどこまで砕けたら良いのかわからない。
親しく話してくれる方々も、これはパワーバランス的なアレでお話してくれてるだけなのでは!?と思ってしまう。
というのも、私が体育会的な上下関係のマナーを弁えられていないのか、
それとも私が若くて美しくて聡明であるが故の嫉妬だったのか←
先輩方のご指導にはずいぶんと悩まされてきた。
根は悪い人ではないのに、新人クラッシャーとして名を馳せてる先輩を見ていると
自分もうっかり気付かないうちにパワハラをしているのではないか?と不安になる。
どんなに仲良くしてたって、年齢や経験や性別で待つパワーは変わってくるし、
現に、酔っ払ってくだを巻く先輩をビシッと嗜めたり、逆らったりする事は、プライベートの飲み会の席ですら私には出来ない。
私が「手伝って」とお願いしたら、後輩はどんな事をしていても手を止めて手伝ってくれる。
「今大丈夫?」の答えは常に「大丈夫です!」だ。
彼が本当に手が空いていたか、とか、
どういう思いで手伝ってくれたかは、わたしには一生わからない。
私がどんなに優しく気を付けて接していても、
私に先輩としてのパワーがある以上、私が彼にする”お願い”は、彼にとって実質的に”命令”である可能性は捨てきれないのだ。
パワーを持つ者が当たり前に受け取ることの出来る権利として、ただ享受すれば良いと言われればそうなのかもしれないけど
それをすると、段々自分の持つパワーがどれほどか分からなくなるし、
パワーが強くなるほど、諭してくれる人は居なくなる。
ただ、静かに去る人が増えるだけ。
だから、パワーが強くなるほど、謙虚に相手への気遣いや敬意を意識しないといけないな、と思う。
自分よりパワーのない人に丁寧な対応をしたって、自分のパワーが弱い事にはならない。
むしろ、パワーを振りかざす事でしか敬意を得られないなら、そのパワーは偽物だ。
本物のパワーを手に入れるべく、
我々はジャングルの奥地へと向かったのだった……
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