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感動と明日からの活力をくれるインド映画「パッドマン」

数日前Twitterで見かけて気になったインド映画、「パッドマン」。
ちょっと内容を調べてみたら、アメリカ系の超大ヒット大作がどうも肌に合わない私が好きそうなタイプの映画。
やっている映画館を調べたら、平日は日中のみだし、都内の映画館では1月10日までの上映とのこと。
早速先週末、見に行ってきました!

ネタバレ的要素も含まれるので、事前情報なしで見たいという人はこの先ご注意ください。

誰のための夢なのか

あらすじ
インドのとある小さな村では、現代でも女性の生理がタブーとされており、生理期間中、女性は他の人と食事を共にすることも許されなかった。また、その村で多くの人がナプキンがわりに使用していたのが、まるで雑巾のような古く汚い布。ナプキンは高く、贅沢品と言われていた。そんな妻の姿を見ていて、生理時の不衛生によって病気にかかる(時には死に至る)人をなくしたい、と一念発起したのが夫のラクシュミ。しかし、生理について口にするのもタブーとされる村では、ラクシュミはイロモノ扱いされてしまい、村中の噂になってしまう。ラクシュミは好奇の目に晒されることに耐えられなくなった妻と別居し、村を出ることに。それでも彼は、夢をあきらめきれず、安くて清潔なナプキンを作るために昼夜研究を続ける。そして…

誰に何と言われても、信念を貫き通す。バカにされ軽蔑され罵倒されても、自分が選んだ道が正しいんだって、最後まで信じてやり抜く。
これって並大抵のことではありません。

私もこれまでかなり規模の小さいスタートアップに在籍していたことがあるので、何人かの経営者の苦悩を間近で見てきたけれど、ここまで熱い思いとともに駆け抜けた人っていなかったんじゃないかなと。

困難に直面したとき、追い討ちをかけるように非難の言葉を向けられたら、自分のやっていたことって正しいのかと自問自答してしまう。自分の出した答えに自信をなくしてしまう。

スタートは妻のためだったのに——その妻に忌み嫌われそっぽを向かれてしまっても、あきらめなかったラクシュミ。

誰のため、何のための夢なのか。一番身近な人にすら理解してもらえない悔しさや遣る瀬無さ。いつのまにか私はラクシュミに感情移入し、ヒリヒリとした気持ちを味わっていました。

夢のきっかけになった女性、夢に導いてくれた女性

この映画には、夢のきっかけを与えてくれた妻と、もう一人の女性が登場します。ラクシュミが村を出て夢をかなえるため試行錯誤していたとき、女性ならではのアイディアと類稀なる行動力で、多くの女性の心を動かし成功に導いてくれた美しく聡明な女性。

私は、自分が妻であることもあり、こういうストーリーはいつも元の奥さんや彼女を応援してしまうのですが…
このストーリーでは、ラクシュミの夢をかなえてくれた女性とうまくいってほしい!と心から願っていました。

でも、最終的には彼女とは結ばれず、ラクシュミは生まれ育った故郷に帰ってきます。お互いに好意を抱きつつも、妻のもとに戻る。このなんとも言えない切ないラストがより、この物語を引き立てていたように思います。

我が家はどちらかというと私自身が夢とか希望とか追いかけがちで、夫の方が慎重で保守的なタイプなのですが…
どんな選択をしても「好きなようにすればいい」と言ってくれる夫に心から感謝したい。そして、夫がやりたいことを見つけたら、周りを敵に回してでも応援してあげられる妻でありたいなと強く思いました。

いつか来るその時のために頑張ろうと思える映画

私には、正直、誰に非難されても実現したいと思うような大きな夢はありません。でも、誰かの夢をかなえてあげたい、埋もれた才能をプロデュースして世に送り出してあげたい、そんな気持ちを常に持っていて。ラクシュミの夢をかなえた女性のような仕事人生を送りたいなと思いました。

夢はあきらめなければかなうとか、そんな使い古された言葉でまとめたくはないけれど。全てをかけてもかなえてあげたいと思うような夢や才能に出合えたとき、力になれる自分でありたい。だから、今日も明日も仕事を頑張ろうと。

起業家におすすめ、と言われるこの映画だけど、そうじゃない人にもぜひ見てほしい。2019年の1本目にぴったりな、元気の出る作品でした。

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文章に加えて写真もブラッシュアップして、より素敵なコンテンツを届けられればと思っています。 新しいレンズを買いたいです^^