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14歳と参議院選挙2022② - れいわ新撰組のボランティアセンターに行ってみた -

 今日も息子の推し活に付き合わされて、れいわ新撰組のボランティアセンターに行ってきた。
 息子からは写真はそのまま載せてくれと言われたが、まだ未成年なので親の判断により顔にスタンプを貼って隠すことにさせてもらった。

18歳未満の子どもにできる推し活について

 6月24日(金)に新宿南口で行われた れいわ新撰組の街宣で、息子が「14歳でもできる応援って、何かありますか?」と質問させていただいた際に、山本代表から「シールを貼ってもらうなどの作業は、ボランティアセンターでやってもらえる」とお答えいただいた。

 公職選挙法には下記のようにある。

(年齢満十八年未満の者の選挙運動の禁止)
第百三十七条の二 年齢満十八年未満の者は、選挙運動をすることができない。
2 何人も、年齢満十八年未満の者を使用して選挙運動をすることができない。ただし、選挙運動のための労務に使用する場合は、この限りでない。

公職選挙法 | e-Gov法令より引用

 選挙運動のボランティアについて書かれたホームページなどでも、同様のことが書かれていた。
 18歳未満の者は選挙運動をすることができないので、ホームページやSNSなどで投票を促すような投稿をする、ポスター貼りやチラシ配り、個人演説会や街宣で弁士として演説すること、街宣車に乗って行う活動(ウグイス嬢など)はNG。
 選挙事務所で文書の発送、文書や郵便物の収受、湯茶の接待、物品の運搬に従事するなどの機械的労務の提供は18歳未満であってもOKなようだ。

 街頭演説の様子をスマホで撮影したムービーや写真を友達に送ったり、TikTokやInstagram、YouTubeにアップロードすることは選挙運動にあたるため18歳未満の者はやってはいけないという記載を多く目にした。念の為、子どもには撮影したもの(街宣の様子や記念写真など)を、ネット上にアップロードしないように注意をしておいた。

 息子は「こんなんじゃ推し活がはかどらない」と不満そうだったが、18歳未満の子どもも選挙活動OKとしてしまうと、親に無理やり連れて行かれて選挙事務所で働かされる子どもが出てきてしまう危険性もあるだろう。ある程度の規制はやむを得ないなと思う。

ボランティアセンターに行ってみた

れいわ新撰組のボランティアセンターについては下記のサイトをご覧ください。

 検索してみたところ、れいわ新撰組のボランティアセンターは東京に2ヶ所、大阪に1ヶ所あるようだ。
 今回、我々は東京の大きい方の会場に足を運んでみた。

 受付で親子でボランティアに参加したいと伝えたところ、「昨日、太郎さんに質問してた14歳の子?よく来たねぇ〜!」と歓迎してくれて息子は嬉しそうだった。
 受付で氏名・住所・連絡先を書くと、ネームカードホルダーがもらえた。ここにニックネームなどを書き込み、首から下げて会場に入った。

 ボランティア会場では物販があったり、電話かけをしている人たちがいたり、ハガキに宛名シールを貼っている人がいたり、チラシやポスターを届けるための準備をしている人がいたり、地元でチラシを配りたいからまとまった数が欲しいと言って受け取りに来ている人たちがいたり……「大盛況」といった様子だった。
 実は、私は20代〜30代の頃、ウグイス嬢としていろんな地域の国政選挙の様子を見てきたのだが、こんなに参加者がバラエティ豊かな選挙事務所はなかったように思う。

選挙の現場、候補者が活動する様子を子どもが見る意味

 前述したように、公職選挙法により18歳未満の子どもは選挙運動をすることを禁じられており、14歳の息子がボランティアセンターに行ったところでやれることがあまりなくて申し訳ないが、それでも選挙の現場を見る意味は非常に大きいと感じた。
 
 息子は「選挙はお金や人手がとてもかかるものだ」ということは何となく知ってはいたが、具体的にどんなことにお金や人手が必要なのかイメージできていなかったそうだ。
 しかし、今日ボランティアセンターに行ってみて、

 「何万枚ものビラやチラシに、ひとつひとつ証紙を貼らなきゃいけないの!?」
 「ボランティアの人に集まってもらう場所や、選挙活動に必要なものを置く場所、かなりのスペースが必要になるんだなぁ……」

 このような驚きとともに、実感ができたと話していた。
 また、れいわのボランティアセンターは活気があって、子どもは楽しかったそうだ。「楽しい」これはとても大切なことだ。

 子どもにとって選挙は「他人事」になってしまいがちだ。
 選挙や政治家に関わる機会も少ないし、そもそも、子どもに伝わるようなメッセージを発信してくれる政治家や政党がほぼない。これでは、いざ18歳になって選挙権を得ても、その一票の重みを実感することは難しいのではないだろうか。
 この国で、国民は「主権者」だ。だから政治が他人事なわけがないのに、政治と私たちの間には、深くて大きい溝があるように感じる。

 選挙というイベントを楽しむことは、子どもにとって政治を身近に感じるきっかけになる。政治を身近に感じた子どもは、一票の持つ重みを知る大人になるのではないだろうか。
 

   

 
 

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