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77. 自分の立場を再認識する

皆さんこんにちは。三浦優希です。

まずは、皆様に一つお伝えするべきことがあります!ここ数週間、練習&試合日記の更新ができておらず申し訳ありません!実はインターネットが全くない山奥に3週間ほど前から急に放り込ま…嘘ですサボってましたごめんなさい!!!(平謝り)

まあ本当のことを言うと、学期末に向けて急激に大学の勉強が忙しくなる&鬼のようなレポートを大量に出されるというダブルパンチを食らっており(笑)、ちょっと日記に時間を割く労力が残っておらずで・・毎週楽しみにしてくださっている方には本当に申し訳ないのですが、日記は今学期が終わるまで(12月の中旬あたり)少し休憩とさせていただきます。もしくは、目の前にたまった宿題を片付け終わった段階で再開します!

とはいっても、noteを書く時間自体は本当に好きなので、今まで通り空いた時間や休憩中などに、日頃の気づきなどを皆さんにシェアしていけたらと思います!応援してくださる皆様に自ら書いた文章を読んでいただけるほど嬉しいことはありません。自分なりのペースになってしまい申し訳ありませんが、今後とも三浦優希のnoteをお楽しみいただけたらと思います。

と、言うわけで。
ここ最近の様子をしっかりお伝えできていませんでしたので、シーズン開幕からの振り返りと共に近況報告をさせていただきたいと思います。(下記の文章は、海外に出始めたころから毎月送っているメルマガの今月分を改訂したものです)

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10月5日より、待ちに待った私の大学3年目となるシーズンが開幕しました。まずは、チーム状況からです。現在、私の所属するレイクスペリア州立大学は、14試合を終え、4勝10敗と大きく負け越しています。開幕2戦は連勝できたものの、そこからはリーグトップ10常連校であるミシガン大学、ノートルダム大学、デンバー大学といった強豪との連戦でした。いずれのゲームも接戦となりましたが、惜しいところで結局勝利をつかむことはできず、6連敗が続きました。その翌週に対戦したフェリス州立大学には2連勝しこのまま勢いに乗れるかと思っていたところでしたが、その後行われたベミジ州立大学、その次の週に戦ったミシガンテック大学に続けて連敗し、今に至ります。

勝利をつかむことは、本当に難しいことです。どんな敵であれ、簡単に行くゲームなんてありません。仮に自分たちがベストに近い試合をしても、勝利できるとは限りません。「良い試合をしても、勝たなきゃ意味がない。」そのことを強く教えられました。このことはまた別の記事で詳しく書きたいと思います。

大学のシーズンは年間を通して約40試合です。すでにシーズンの4分の1が過ぎてしまったことに驚いていますが、それでもまだまだ始まったばかりです。この悪い流れを脱出し、今後は勝利を一つでも多く重ねていけるよう、チーム一手一つとなって頑張ります。

そして、今週対戦するBGSU(ボーリング・グリーン・ステート・ユニバーシティ)は、リーグ屈指の強豪です。彼らの特徴としては、とにかく、激しくヘビーにプレイする相手ということです。パックを持ったら、必ず体に当たりに来ます。詰めも早く、サイズも大きい選手たちが多いので、しっかりとアフターチェック(パスした後やシュートした後に来られるチェックのこと)に注意しなければいけません。

また、リンクはほぼBGSUの生徒たちで満員になります。完全アウェイの中での対戦です。雰囲気に飲まれることなく、しっかりと自分の役割に徹したいと思います。


続いて、僕自身の個人成績について。
過去2年間、出場機会や結果を思うように残せなかった私にとって、プロになれるかどうかを大きく分けるこの1年間。誰よりも強い気持ちをもって開幕戦を迎えることが出来たと思っています。そして、その試合では1ゴール1アシストを記録することが出来ました。去年、20試合プレイし2ポイントしか上げられなかった私が、今季たったの1試合でその記録に並ぶことが出来ました。良いスタートを切れたと思っています。
現在、14試合すべてに出場し、2ゴール7アシストの計9ポイントを記録しています。この数字には全く満足していませんが、それでもまずまずのスタッツを残すことはできていると思っています。今シーズンは昨年とは打って変わってチームの主力として試合にフルに出場することが出来ています。肌感覚ですが、試合中の滞氷時間は昨年の5倍以上かもしれません。これは、しっかりとオフシーズンに準備してきた成果が、実際に結果となって表れていることだと思います。シーズン開幕前のロースター争いで、ライバルたちに競り勝ち自分の立場をしっかりと確保することが出来ました。中でも、一番自分が成長できたと思う点は、守備です。今まではずっと苦手としていたディフェンスですが、今シーズンは守りのスペシャリストとして4対5などの数的不利の状況であるペナルティーキリングの場面でも一番手として使われています。このような積み重ねが、攻撃面にも少しずつ活きていると感じています。

ただ、このように順調な時ほど気を引き締めなければいけません。過去に、一時的にレギュラーになれたものの、結果を残せずすぐにベンチ外のメンバーへとされた経験を忘れてはいません。コーチ陣の絶対的信頼を得たという確証はないし、「築城十年落城一日」の言葉のように、たった一回のミスで今までのすべての積み重ねが流れてしまう可能性だってあります。初心を常に忘れず、自信を持ちつつもしっかりと危機感を持ったうえでこれからもプレイし、より高いパフォーマンスを残していきます。そして、バスケットの八村選手のように、日本人アイスホッケー選手でもNCAA D1で通用するということを証明したいと思います。

どうしても、昨年より良い結果を残せていることから、安心した気持ちが出てきてしまうことがあります。そのたびに思い返します。

「まだまだ足りない。」

自分は、チームを勝たせるほどの活躍をしているわけでもないし、毎試合ポイントができているわけでもありません。先日、自分のことについて言及してくれていたあるツイートを目にしました。

この方が言ってくれていることは「NCAA最初の2年で3ポイントのみで、ブレイクアウトシーズン(能力が開花したシーズン)だとしても残しているのが平均的なスタッツという選手は、通常AHL(NHL傘下のチーム)と契約することは難しいだろう。」といった感じです。

これはまさしくその通りで、今自分がどのような立場にいるのか、そして人からはどのように見られているのかということを再認識させてくれます。

10代でもずば抜けて活躍する選手がいるこのリーグ。自分がどれほど世界トップレベルから遅れているかは、火を見るより明らかなことです。

普通に考えたら、「今まで何もできてこなかった選手が、年齢が上がって少し余裕ができて結果を残せるようになった。」といった程度の印象しか残りません。

だからといって、この「あきらめの悪い男」はそんな評価のまま終わらせるつもりはありません。今の自分のままでは目標を達成することはできないことを理解しています。

こちらは、NCAA D1アイスホッケーの個人ポイントランキングになります。GP=試合数、G=ゴール数、A=アシスト数、PTS=ポイント数(ゴール+アシスト)になります。見てわかる通り、現在ポイントランク1位を走る選手は、12試合を終えて26ポイントを記録しています。僕のほぼ3倍です。自分が2ゴールしかしていない間に、9ゴール決めてる選手もいます。

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これは少年時代からずっとそうですが、このように改めて他の選手との圧倒的な差を見せつけられたときほど、自分の中では大きなエネルギーが湧いてきます。自分は天才型でもないし、運動神経がいいわけでもない。それでもこんな平凡な僕がここまでやってこれたのは、あきらめず、自分なりに工夫して、夢中で練習してきたからだと思います。前を走る選手たちに追いつき、追い越す。やることは常に一緒です。

自分の名前がここに表示されるかは、今後の自らのパフォーマンス次第。自分次第で変えられるというのは、つくづく幸せなことだと思います。

まだまだチャンスはある。決してポイントがすべてではないけど、今の自分にはとっても重要かつ必要な要素。とことんこだわっていきたいと思います。

まずは、明日から始まるBGSUとの対戦から。絶対やれる!がんばろう!


最後まで読んでくださりありがとうございました。

三浦優希

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