リードはずれを防ぐためにはを考えた
世の犬飼いさんの中には、散歩中の逃走防止のために首輪とハーネス(胴輪)にそれぞれリード(引き綱)をつけるダブルリードで安全性を高めている人もいる。
我が家にも元気な白柴がいる。
本犬の身体的理由により首輪にリードは避けなければならないため、散歩はハーネスにリード一本。
大抵のリードはナスカンと呼ばれる留め具でハーネスや首輪につなげる。
ちなみに野菜のナスみたいな形だから茄子鐶。
これは鉄砲ナスカンと呼ばれるタイプ。
トリガーを引くように横の突起を下げると開閉する。
このナスカン、実は新品で動作に問題がなくても「知恵の輪」理論というので簡単にはずれてしまうらしい。
twitterでドッグトレーナーの方からご指摘頂くまで知らなかったのだけど、試してみたら確かにちょっとした動作ではずれてしまうことがあった。
これは危険だ。
ナスカンがはずれると、大抵の犬は「ひゃっほう!」とばかりに走り出す。
それはさながら引き絞った弓から放たれた矢のように…。
そのまま逃走、行方不明になることも。
悪くすれば車道に飛び出してそのまま…や、通行人に怪我を…なんてことも…。
さらに、興奮してよその犬に飛びかかって…などなど、悪い想像ばかり次々に浮かんでくる。
リードはまさに犬と飼い主の命綱。
うちの白柴は上記の理由でダブルリードを断念せざるを得ないため、ナスカンがはずれたときのセーフティとして、ダブルリードならぬダブルナスカンを考えた。
用意したのは犬用グッズのショップで見つけた網ナスカン。
これ以降、リードについている鉄砲ナスカンをメイン、新たに用意した網ナスカンをサブとする。
早速リードにサブナスカンをつけて散歩をさせてみた。
が。
新たな問題が発生。
大抵のリードにはねじれ防止機能がある。下の画像の黄色で囲んだところが回転してリードのねじれを解消する。
しかし、大抵のリードには追加のナスカンをつなげられる場所がここしかないので、このようにサブをつけると回転できなくなるのだ。
飼い犬が動き回ってリードがねじれたらその都度手元のリードを回してやればいいのかもしれないが、歩きながらそれをするのはちょっと、結構手間だった。
サブナスカンをつけた上でねじれ防止機能を生かすにはどうしたら…。
ふと、「知恵の輪」という言葉からひらめくものがあった。
サブの二重リングをまずメインの開閉部につけて
ここまで下ろし、リングを開閉部分の外側に。
そのまま突起を下にスライドさせてリングを移動。
二重リングにメインを通す形に。
メインナスカンの輪の部分は二重リングの径より大きいので、抜けることはない。
これをハーネスにつける。
ねじれ防止の回転部分は生きている。
万が一メインナスカンがはずれてもセーフティのサブがあるので大丈夫(のはず)。
ハーネスからの着脱も簡単。
でも、犬の力は存外強いので、二重リングが伸びてちぎれる可能性も。
ならば数に頼ろう。
二重リングを3つにしてみた。
三本の矢の話もあるし、簡単にちぎれたり壊れたりはしないだろう。きっと。
調べてみると、ナスカンのストッパーや、米軍使用の特殊なナスカン、カラビナタイプのものなどもあるようで、飼い主の皆さんはそれぞれ工夫をされている。
うちはとりあえずこの形でしばらく様子見。
世の中から散歩中のワンコのリードはずれがなくなりますように。
2020年12月2日追記
念のためもう少し強度を上げておこうと考えて、現在は二重リングを4つにしています。
ここで使用している網ナスカンは大きさが鉄砲ナスカンとほぼ同じくらいで頑丈なつくりである分ちょっと重め。
「リード はずれない」などで検索をかけるとこのnote記事がかなり上位に表示されると友人に教えてもらいました。
試しに検索してみたら本当に上位に出てきました。書いた本人もびっくりです。
他の記事とくらべてこのnoteの閲覧数だけ妙に多いなぁと不思議だったのですが、検索エンジンからいらっしゃった方々だったのですね。
リードはずれ対策で苦労されている飼い主さんたちがそれだけ多いのだと思います。
少しでもお役に立てているなら嬉しいです。
白柴の飼い主は小説家を生業としています。
もし拙著に興味を持って頂けましたらこちらの記事をご覧くださいませ。
また、カクヨムに『犬執事・小十郎』という黒柴が主人公の小説を掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054935863595
興味を持ってくださってありがとうございます。 執筆の資料や執筆中に飲む紅茶代などにさせていただきます。