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「漢方薬」で夏のご自愛生活をしてみませんか?


暑さが本格的になり、太陽がジリジリと照り付く毎日となりました。
都内では30度を超える日が続き、体の負担や体調不良を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は自然の力で体を整える「漢方薬」についてお伝えします。
優しくゆっくり効果を発揮する漢方薬で、夏場を乗り切りましょう。

漢方薬の基本

漢方薬に使われる生薬は自然由来の原料でできており、体に備わっている自然な治癒力を助けて病気を治癒してくれます。
漢方の治癒原則として、熱ければ冷ます・冷えていれば温める・足りないものは補う・多すぎるものはとり除くという、体本来が持つバランスを整え症状の根本から改善していくというものがあります。そのため、主に”薬”と言われている西洋薬(人工薬)のような即効性はなく、ゆっくりじっくり効果を発揮していきます。

医療現場でも漢方薬が使用されており、原因が特定できない慢性的な病気や体質が関係している病気には漢方薬が合うことが多いとされています。現在は漢方薬を処方している医師は約9割にのぼります。医師から処方されたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、漢方の特徴として一人ひとりに合った組み合わせができるということです。個人の体質や症状に合わせて漢方が処方されるため、同じ症状でも違う漢方薬が処方されるということもあります。

このように、漢方薬は自然の力で体のバランスを根本から整えてくれる力強い存在であると言えます。

夏場におすすめの漢方薬

夏には冷たい食べ物やクーラーが必須です。しかし、冷たい食べ物の取りすぎたり、クーラーの効いた部屋で体を冷やしすぎると、体に負担をかけてしまう場合もあります。
体に優しい漢方薬を服用して体のバランスを整えてみませんか。
ここでは、夏の様々な場面におすすめの漢方薬を紹介します。

夏バテに有効!

・五苓散(ゴレイサン)
体内の水分バランスを整える作用があります。
高温環境に晒されて、熱中症の症状が出始めた頃に服用することが効果的です。また、気圧低下による頭痛にも使用できます。

・清暑益気湯(セイショエッキトウ)
暑さによる症状を抑えて、元気を回復させる作用があります。
熱中症や夏バテに効果的な漢方薬で、高温多湿のなか汗をかき過ぎた・口の渇きや食欲不振・倦怠感などの症状が持続するときに効果的です。

冷たいものを摂取したときに

・人参湯(ニンジントウ)
胃腸の弱い方、寒冷環境でお腹を冷やした方におすすめです。人参は日本人になじみのある生薬で、多くの漢方薬に配合されているのも特徴です。

・六君子湯(リックンシトウ)
胃腸の働きを良くしてくれる漢方薬です。
水分代謝を改善し、食欲や消化運動を促進する効果があります。

クーラーなどの冷えに効果的

・当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
血行を良くし、体を温める効果があります。冷え性の方はもちろん、クーラーなどで冷えた体やむくみ改善のためにも使用されています。

・五積散(ゴシャクサン)
血行促進し体や胃腸を温めます。胃腸に負担なく効果を得ることができるため、疲労がたまっている体にも優しく効果を発揮してくれます。

食欲旺盛・食べ過ぎてしまった時

・防風通聖散(ボウフウツウショウサン)
テレビCMなどで宣伝しており、比較的耳にしたことのある漢方薬でしょう。こちらは便秘傾向のある方に効果的で、肥満を伴う便秘や、脂肪分解・燃焼作用があります。

・逍遙散(ショウヨウサン)
血液循環をよくしてホルモンバランスを整える漢方薬です。特に、女性特有のイライラや憂鬱気分・胸の張りを伴うストレスに効果を発揮します。生理前に飲むことが推奨されています。

自然の力で健康的な生活を

夏場は体調を崩したり生活リズムが不規則になりがちです。健康な毎日を過ごすために、規則正しい生活に加えて、漢方薬にサポートしてもらうというのも一つの選択肢です。
現在、アドバイザーが常駐して一人ひとりに合う漢方薬をおすすめしてくれるショップやポップアップストアも登場し、女性が気軽に手に取りやすい環境となっています。自分の体質や症状に合った漢方薬を服用し、夏場も自分を大切にして過ごしていきましょう!


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