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はじめての繭期2021鑑賞ゆるレポ 第一夜【ネタバレあり】

Attention

 これはTRUMPシリーズ初見の民がその都度叫び散らかすだけの記事です。絶対に未履修の公演のネタバレ踏みたくないので、記事の内容以外の公演のネタバレをコメントに書くという行為は絶対におやめください。守れる方だけ先へどうぞ。

以下、感想

 最初はティーチャーグスタフの下り然りギャグ要素強めのやつかと思っていた俺は中盤で悟った。これはグッピーが死ぬやつだ、と。同じく末満さんが脚本・演出を行っている『舞台 刀剣乱舞(通称・刀ステ)』シリーズの重い話に混ざる日替わりパートが頭を過ぎった。詳細は省くが温度差で風邪引くのだこれも。2周目だと心が痛くて笑えなくなるシーンもあるぐらいである。地獄の幕開けの合図だったりもするのだ。

 そこで俺はおそらく最後に持ってくるであろう地獄に対して覚悟を決めた。語り部であるソフィーが死なないのはわかってるからいいとして、まぁせいぜい犠牲は数人だろうアレンが死ぬぐらいか〜なんて思っていた。まじのクライマックス近くまで。でも。

あの人がその程度の地獄で終わらせるわけが無かった

 待っていたのはえげつない地獄。底なし沼。ずぶずふのずぶずふ。演出の違和感が恐ろしい理由で回収された。アレンのパート過去編だったのかよまじか。気づかなかった……猫をアレンって呼んでたの切ねえ……。

 リアルに「ヒュッ」と息を吸い込んだ俺が食い入るように画面を見つめると、その中にはさらなる美しき悲劇。TRUMPに惑わされる若きヴァンプ。これが嫌だったんだろうなぁと思いつつどんどん皆が死んでいく地獄。控えめに言ってつっっっっら。ラファエロとかただの良いお兄ちゃんだろ……方法が不味かったけれど弟を大事に思ってたし年相応の葛藤あるし……。

 アレンに「永遠の命を望め」と迫るTRUMPは無断では咬まなかったあたりが個人的に胸熱でしたな。やろうと思えばソフィーと同じやり方で永遠の命を与えられたのにアレンをただ死なせる道を選んだ。その後悔があるからこそソフィーを咬んだんだろうと思うとしんどい。欲しいものを持っている存在はそれを煙たがり、持たざるものは無い物ねだりをする。人間社会でもよくあるやつだな。ウルの気持ちも痛いほどわかるから辛い。結局手を伸ばしたって届かない。

総括

 ちょっと何を見せられたのか理解できなかった。あまりにも衝撃が強すぎてなにも考察する気になれなかったし、宇宙背負ったまま寝る羽目になった(褒めてる)。いやぁこれから開示される情報があるのかと思うと楽しみすぎて仕事が手につかない。いやするけれども。興奮が冷めてない状況のままこれ書いてるため文章がかなり読みにくいと思うがご容赦願いたい。

 しかしこれだけは言える。全部踏まえた上でもっかい見たい!!! そしてこの初見の新鮮な悲鳴を誰かと上げたい!! はじ繭のタグ、ネタバレ踏みそうで怖いので全然見れてないんでネタバレなしの初見勢専用タグとか無いのか。履修済みの先輩方はその新鮮な悲鳴を読んで楽しんででくださいよ。

 そしてまだ観たことない人はなにも前情報入れずに見てくれ頼む。何も知らない状況下でしか得られない地獄があるんだ。

 刀ステの無料配信のときも思ったけれど、こういう舞台観る機会があると「一回見たからいいや」じゃなくて「もっと高画質で、じっくり何度も観たい」という欲がめっちゃ出てくるのが人間の心理。Blu-rayの購入を検討したくなってしまう。だんだん末満健一という脚本家が紡ぐ世界の沼にハマりそうな気がしてきたが、とりあえず第二夜も楽しむとしよう。

〈了〉

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