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金沢市の古紙等回収場所をアプリにしてみた

これは「CivicTech & GovTech Advent Calendar 2022」16日目の記事です。

背景

金沢市では、古紙などの資源ごみを、近所のスーパーなどの指定の場所でも回収してもらうことが出来ます。この古紙等回収拠点では、「新聞・雑誌・雑紙・ダンボール・牛乳パック・古着・古布」が回収可能です。
ただ、この回収場所なのですが、回収できる品目や、対応している曜日・時間などは回収場所によって変わる為、どこで・いつ・何を、回収可能かを知っておく必要があります。
そして、その情報は、年に1回紙で配布されるのと、以下のサイトで情報として公開されています。
※もちろん、地域の町会や育友会でも回収活動は行っているので、そちらを利用する人もいると思います。

古紙回収拠点マップ

古紙等回収拠点マップ一覧

感じていた個人的な課題感

定期的に、決まった品目・場所・曜日・時間帯を処理出来ている人は、1回調べて、覚えていれば、特に問題ないのかなと思います。
ただ、溜まってきたから処理したい人とか、お休みの曜日が定まっていなかったりすると、処理できる曜日や時間が場所ごとで変わるので、これに柔軟に対応するのが結構大変なんですよね。そして、その場合にはちょっと現状のWEBサイトのままでは調べにくいなと。
自分の場合は、溜まってきたタイミングや、たまの休みのタイミングで処理したかったり、「今日は、どこなら何が処理できるの?」「特に、出来たら近い場所がいいんだけど」ということがたびたびあったので、ちょっと不便に感じていました。

金沢市の古紙回収等拠点アプリを作りました

作成した金沢市古紙回収等拠点アプリはこちらになります。
情報は、金沢市のホームページの情報を参考にデータにするところも自分たちでやりました。アプリは、Glideを使用して、無料で運用しています。


金沢市 令和3年度 地域課題解決マッチング事業

アプリ開発に関しては、こちらの金沢市の地域課題解決マッチング事業を通して、課題提案・開発を行いました。この事業では、市民が課題に感じていることを集めて、それを作れるエンジニアとの一緒になって作るというものです。
自分自身もエンジニアであるということもありますが、自分が課題に感じていることを出してみて、手伝ってくれる他のエンジニアの方と一緒に開発を行いました。

また、この事業では課題に対して、課題解決案を提示するフェーズもあるのですが、こんな感じで解決できるのでは?と提案した資料がこちらになります。これをもとに一緒に作ってくれるエンジニアの方を募集しました。

https://kanazawa-civic-tech.jp/wp/wp-content/uploads/2021/10/kikaku_02.pdf


アプリを実際に作ってみて

今回のアプリは金沢市が地域課題解決マッチング事業を始めて、初めて完成したアプリになります。それもあってか、以下のサイトなどでも取り上げてもらってます。

金沢市
『「地域課題解決マッチング事業」により開発されたアプリ』

金沢シビックテック推進協議会
『地域課題解決マッチング事業で開発された「古紙等回収拠点の地図マッピングアプリ」が公開されました』


オープンデータ化してもらいました

今回のアプリ作成を通じて、最初は自分でデータを作成したのですが、金沢市の協力を得て、オープンデータとして公開してもらえることとなりました。こちらを使用することで、データが更新された場合のメンテナンスなども容易になります。


最後に

アプリを作ろうと思った動機としては自分自身の困りごとからの気づきでしたが、いろんな人の協力を得ながら少しずつ形になっていき、自分と同じようなことで困る人の少しでも役に立てたらと思います。
また、こんな感じでアプリが作れるということ自体も広まることで、これならちょっとやれそうと思ってもらえることも、シビックテックとしては大切なことなのかなと思います。
引き続き、ちょっとした困りごとに対しても仕方ないとい気持ちではなく、もっとより良くできないかという視点を持って、テクノロジーの活用を考えていけたらと思います。

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