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ナイル川沿いの線路を歩く

アフリカを旅すると、旅の期間中に、だいたいいつもなぜか「のんびりよく歩く日」というのが1日あって、その日がとても好きだったりします。
(それがアフリカだからなのか、私がいつも地方の都市や村に住んでいる人にお世話になる旅をアフリカでしがちだからかは、なぞですが)

タンザニアの村でキャベツを買って、帰ってきただけの日。
カメルーンの村で、友人の職場まで歩いて行って、帰ってきた日。
ケニアで年越し前の砂浜を歩いた日。
マダガスカルの鮮やかな景色の農村に連れていってもらった日(これは自転車だったかな)。

今回のウガンダは、一人旅だし、人の家に泊まるわけでもなくずっとホステルだし、そんな日はないかなと、少し寂しく思っていました。

それが出国のわりと直前に、ナイル川沿いに住む日本の方を紹介していただいたのがきっかけで、ウガンダでも「のんびりよく歩く日」を過ごすことができたのです。

現地でちょっとご挨拶するつもりが、「ナイル川の源流を見たくて、ここまで来たんです」という漠然とした憧れを話したところ、お二人が
それに付き合ってくれることに。結果、半日3人でひたすら歩くことになったのです。なんて親切!

街の中心部をでて、コウノトリのような大きな鳥が巣をつくっている、木の下を通って。
道行く子どもに、ノートに書いた自前のパソコンを自慢されて。
赤い花のついた大きなを眺めながら歩いて。

ナイル川に架かる橋を歩いてわたって。

ウガンダのことを質問しながら、ナイル川を横目に、歩いて歩いて。
牛の群れを連れたおじさんにすれ違って。

ナイルの源流を見渡せる公園でゆっくり、思う存分ナイル川を見て。
その広大さに感動し、対岸の観光客を眺めて。

木に猿を見つけて。
私は茂みでがさがさ音を立てる大きなトカゲと、ヘビの巣穴をこわがって。
トカゲとヘビはナイル川を泳いでいるらしいという話が、さらにこわくて。

今度はナイル川沿いに走る線路をたどって、もっと源流の方に向かいました。
(一度も電車は通らなかったので、あまり使われていない線路なののかな?)

トウモロコシ畑とバナナの木の間を通って。
日本のものよりちょっと大きいくっつき虫を摘んで。

ナイル川の手前にあるビクトリア湖まで行って、そのまわりのホテルにある滑り台やらパターゴルフコースといった遊具をひととおり見て。

犬とヤギと、家々の洗濯物を眺めながら、街に帰りました。

この日が私は好きだなぁと思える1日でした。

ナイル川沿いの線路の道は、人生で出会った好きな道、第1位です。

(なぜか公開していなかった、去年の秋ウガンダに行ったときの日記。半年越しのアップでした)

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