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Zara卒業のとき?━━ガザのこと、サステナビリティのこと
この何年かやろうと思いつつ、できていなかったことの一つ。
ファストファッションを買うのを、やめること。
大量生産・廃棄による環境汚染。
低コスト労働による、作り手の人権侵害。
デザインの模倣。
程度の差こそあれ、安くて、どんどん新作がでるブランドを買うということは、これを助長する一員になるってことだよなぁと思います。
ベトナムに来てからは、ファストファッションどころか、800円くらいで、お腹がゆるっとしたワンピースやスカートも何着か買ってしまいました……。妊婦期間中は必要だし、元から持ってる服が伸びるはやだなと。
ベトナムの人から、ベトナムの若者はネットでみんなこういうの買ってるよー!と言われて、へぇと思ってつい買ってしまったけれど。
値段と質的には、SHEINくらいだから、よりやばい環境でつくられていそうです。
東南アジアあるあるで、堂々としたブランド模倣品もたくさん。
すでに買ったものはたくさん着て、これ以上はこの価格帯の安服は買わないぞと思っているところです。
それでも、これはやめられないんだよなぁと思っていた&つい先日も買ったのが、Zara。
毎シーズン、選んで楽しい服があるし。
世にあるブランドで、一番自分が似合いやすい服を見つけやすいのです(昨今主流のナチュラルな雰囲気の服が、かなり似合わないので、Zaraの一癖がちょうどいい)。
私のクローゼットは、かなりZaraだらけです。
今日着ている、緑のまだら模様が気に入っているワンピースもZara。
昨日着ていた黄緑色のタンクトップも、一昨日着ていたベージュのワンピースも。
ベトナムに来てからポロシャツ通勤になった夫も、毎日ほぼ全身Zara。
毎日使うランチョンマットも、Zara Home。
あらためて書くと、びっくりします……。
サステナビリティに関する施策は発表しているとはいえ。
すごい勢いでだす新作(これを見るのが楽しいんだけど)と、シーズン過ぎた頃の大割引(よくこの恩恵にあずかってるんだけど)、ちょくちょくあるハイブランドのパクり感あるデザイン(いやいやでもオリジナル柄とかかわいいしと言い訳しながら、パクリ感なさそうなものを一応買う)。
よくないよなぁと思って、早何年か。
それでも、お買い物が楽しくて、定期的にチェックして、購入してきました。
他のファストファッションは控えるとしても、Zaraだけはなかなかねと思いながら。
でも、これはもう離れようかなと思ったのが、先日のニュース。
ガザの戦争を彷彿とさせる広告が、批判されているというもの。
偶然であってほしいけど……と思って検索すると、Zaraのヘッドデザイナーが、パレスチナ人モデルに送ったという発言がでてきました。
「もし、あなた方がきちんと教育を受けていれば、イスラエルがガザで費用を負担した病院や学校を爆破することはなかったでしょう」
メッセージ自体は2年前に送られたものだけど、今もデザイナーは現役らしく。
広告撮影のタイミング的に偶然の構図だったとしても(Zara側の主張はそういう趣旨)、それを今のタイミングで世に出したことと謝罪文の表現に、企業としての姿勢を受け取りました。
もちろんサステナビリティ関係の影響だって大きかったのだろうけど、人間の認知の関係か、今回の戦争に関するものは直接的に見え過ぎて、これは買う気になれない……と思いました。
病院の爆破も仕方がないという人のいる会社の収益には、貢献したくないなと。
ということで、Zaraを買うのを、一度やめようと思います。
かれこれ10年以上、毎年(年によっては毎シーズンかも)なにかしら買い続けてきたので、なかなか大きな変化です。
でも、新しい服を買う快楽から距離をとればできるはず。
これを機に、新しい服が必要と感じたら、ホーチミンにいる間はオーダーメイド、高円寺に帰ったら古着屋に行こうと思います。
※世間の反応を見ていると、行き過ぎたキャンセルだという人、zaraだけでなくディズニーやスタバもやめるべきという人も。
一旦購買はやめつつ、引き続き企業や世界の動きを見ていきたいと思っています。
▼これはどうにか止める手立てはないのだろうか……というパレスチナの状況が書かれた記事(サムネイルとタイトルだけでも辛い……ので、url表示で)
https://courrier.jp/news/archives/346569/https://courrier.jp/news/archives/344628/
▼医療機関への支援をしていること、適宜支援内容がアップデートされていることから、私はこちらに少し寄付しました。
▼フランスの再販ECプラットフォーム Vestiaire Collectiveは11月から、ZARA、H&M、ユニクロ、Gapを含む30のファストファッション・ブランドの出品を禁止したそう。
挙げられている企業の取り組みは様々で、一様に禁止はなかなか厳しいなと思うものの、消費者も企業もこれからより流れが変わっていくのかな。
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