見出し画像

古着をそんなに着ないミドサーによる、高円寺・古着紀行

この半年で、服の断捨離を2回ほどした。

それで気づいたのは、古着で買ったものは、残している自分がいることだった。

古着の街・高円寺に住んで10年、少しずつ買った古着はなんだかんだずっと一軍だ。

20〜30年前につくられた服で、そもそも買った時点でトレンドからはずれているからだろうか。5年前に着るのと今着るので、感覚が変わらないかんじがする。

さらに、買った時点で何十年も経っていて、それで状態が良いということは、プラス5年きたところでそんなにわるくならない。

なにより、「他で見たことない!」「しかも一点物!」と惹かれて買うので、愛着がある。



80年代アメリカ・刺繍のカーディガン

たとえば、このカーディガン。


最近のカーディガンと比べると、丈が中途半端なのだけど、刺繍が美しくて袖を見ると嬉しくなる。

「大人も着れる古着」でけっこう有名、個人的にも一番好きなお店で購入した。


ずっと着てる、バラのトップス

これもカーディガンと同じ店のもの。薔薇柄と形も好きだし、着心地が楽で、がしがし洗っても全然へこたれない。


マリリン・モンローの映画を2本見て、買ったTシャツ


映画はどちらも悲しい話だったけど、マリリンがとにかく魅力的だった。
映画を見た直後に出会って、買ったTシャツ。

このお店は、こういうハリウッド系やバンド系のレトロなTシャツが豊富で、いつかぴんとくるものがほしいなぁと、何年もチェックしていた。


3回迷ったすえに買った、刺繍&スタッズのデニムシャツ

このデニムシャツもまた、カーディガンと同じお店。少しお高めで、3回お店に行ったすえに購入。

3回目、いかにも高円寺という雰囲気の店員のお兄さん(高円寺といえばなバンド・銀杏BOYZの峯田さんのような髪型)が、紹介してくれた。

80年代アメリカのものらしい。『バックトゥザ・フューチャー』にでてきそうでわくわくする。この年代のものは、今後値上がりしていく見込みだとか。


「30年以上このスタッズが全部とれずについてるのは、つくりがいいってことですよ」

「ボタンも、今だったら、こんなにいいものをつけれないと思います。今より贅沢に服をつくれた時代だったんすね〜」

ファストファッション文化になんだかなぁと思っている最近なので、丁寧で長持ちする服づくりが刺さって購入。


「オーバーサイズ、普段は着ないので、うまく着れるか不安で」と打ち明けたら、「今日の服とのあわせでも違和感ないですよ。でも、わからなかったら、質問しに店来てください〜」と言われた。


トラもヒョウもいる! ジャンパー

一番最近買ったのは、この虎も豹もいる豹柄(!)のジャンパー。いつも素通りしていたはじめてのお店


元アパレル勤めで、絵も描いている友人の嗅覚で店にはいり、さらに友人が「これ似合いそう」と持ってきてくれた(さすが)。

ちょうど豹柄の服と、虎がはいった鞄か服が欲しいなぁと思っていたところだった。まさか両立した服に出会えるとは(笑)。

試着してみると、強い気持ちになれた。胸には豹がいて、背中にも両腕にも虎がいる!

一歩間違えたら、大阪のおばちゃん、かもしれない。でも、そのあと忘れられず、もう一度店に行って購入した。


どれもうまく着こなせてきるかは謎。歳を重ねるほど、みすぼらしいかんじにもなりかねない。

でも、歳を重ねたからこそ、クールに味わい深く、古着を着ているマダムになりたいなぁと最近思っている。


ーーーーー

虎と豹のジャンパーは気に入って(テンションが上がる)、ここ何日か毎日着ています。

「虎だね!」「今日いかついね」と会う人会う人に、なにかしら言われます(笑)。

そうやってつっこまれるのも、古着ならではの楽しさです。


こちらの記事は、毎週末、配信しているニュースレター「日曜の窓辺から」のアーカイブです。(元記事公開日:2022.11.20)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?