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幼児期にすべきたった1つのこと

子育て世代は「6歳までに脳の90%が作られる」という類のうたい文句はを一度は耳にしたことがあると思います。幼児期の過ごし方が大切なのは、疑う余地もありません。

問題は、その大切な時期に何をするか。英語をたくさん見聞きさせるか、文字や数字を0歳から教えるか、フラッシュカードを見せるのか、絵本をたくさん読み聞かせするのか。

「教育」と「発達」は、全く別のことだと思う方が多いですが、モンテッソーリにおいては発達の先に教育がある、と捉えられます。

しっかり発達を遂げ、思い通りに動く体と、わずかな差異も捉えることができる鋭敏な五感。その発達が疎かだと、皆ができることができず、思わぬところでつまずくとこになりかねません。

発達を飛び越えて教育をしても、体が自由に動かなければ鉛筆を思い通りに動かし文字を描くことができません。よく見てよく聞くことができなければ、黒板の文字を正確に捉えたり、先生の話を聞いて理解することができません。

近年増えている発達障害や学習障害の子達には、こういう日常の生活体験が不足していたのかな、と想像します。(遺伝的な要素もありますが、経験や環境によるものも大きいと思います。)

動きと感覚器官の発達を促すためには、子どもが自由に動き遊べるお外遊びが最も有効です。確かWHOの基準では、毎日最低1時間以上の外遊びを推奨していたような。北欧では真冬でも3時間も屋外で過ごすことも珍しくないとか。因みに外遊びは長ければ長いほどいいとされています。

幼児期に大切なのは、お勉強の先取りではなく、お勉強をする土台作り。土台に必要なのは、しっかり遊ぶこと。当たり前過ぎて、こんな話をしても誰にも見向きもされません。焦っていると当たり前のことは見向きもされませんが、当たり前のことを当たり前にやることが、結局は最も近道なんだな、と改めて思います。



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