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起業して5ヶ月の今感じる、良かったことと悩むこと

新年、明けましておめでとうございます!(もう遅い)
年末年始は実家に帰って、久しぶりに家族との時間を過ごし、徹底的にのんびりしてました。

こういうときしか振り返る機会もないので、今日は自分の2017年と、これからやってくる2018年について。

創業して5ヶ月が経ちました


2017年の一番印象に残っている出来事といえば、間違いなく会社を作ったことだと思う。
8月9日に登記が完了し、早5ヶ月。
「為せば成る」というのは本当にその通りで、踏み出してしまったからには後戻りはできないという覚悟で試行錯誤しながらも進んでいき、順調にクライアント様・協力してくれるパートナーさん・売上が伸びてきた。

同世代の友人に「大変?」と聞かれることも多いが、「大変なこともあるし、大変じゃないこともあるな〜」というのが素直な気持ちで、良くも悪くも会社員時代にはできなかった経験が積めたと思う。
私の場合、勢いと流れで起業した経緯があるので、前々から「起業したい!」と強く思って独立した人とは少し違う感じ方かもしれないが、率直な感想が独立を考えている人の参考になればいいなと思う。

起業してよかったこと


・仕事の成果がダイレクトに返ってくる

1社目の会社は、営業担当として月2億円の売上を毎月あげていたが、給与は毎月30万円程度。「オプト」という会社の名前に紐付いた成果なので達成感がなかったし、給与に対しても特に強い不満は感じなかった。
(もちろん自分の成長度に達成感はあった。しかし、成果そのものに対してはあまりなかった。)

2社目の会社は、株もストックオプションもなく完全子会社という形だったが、役員という肩書きがついていたので業績に応じて、在職中に大きく給与が下がった。業績が上がると1社目以上の達成感があったが、業績に応じて給与が戻ることはなく、このままだと数ヶ月後に家賃が払えなくなるから引越しを考えなければいけないくらいだった。ベンチャーに飛び込んでいることもあり、その瞬間は我慢できたが、何もリターンがないまま3~4年は続けられないかもな…とぼんやり考えていた。
(もちろん子会社という安全・安心な環境で、チャレンジさせてもらったと感謝しているし、今となってはいろいろ自分の考えが変わった部分もある。なので、私に対する環境の向き不向きだったんだと思う。)

一方で、起業した今は、良くも悪くも自分次第。
私は起業の経緯が特殊だったし、伸びている事業領域でビジネスを始めたので初月から収入があったが、いつ0になるかわからない不安は今でもある。
(ビジネスモデルをもっと考えて、この不安を感じる領域を早く抜けたいし、それが今の目標。)

ただ、良いときは会社員時代とは比べものにならないくらいの達成感と、成果に伴う報酬を得られるし、それを貯蓄に回すか、次のサービスの投資に使うか、浪費するか、どう使うかも全て自分次第。
また、その判断が自分自身で一瞬でできることも私にとっては大きなメリットだと強く感じた。
私の場合は、「次のサービスの投資に使いたい」ので、2018年は新しいことを始めようと思っている。

一方で、当たり前だが税金・保険料・年金がダイレクトにかかってくるので、「こんなに売上をあげても、この3つを払うと残るのはこれだけなんだ?!?!」という衝撃を身を以て感じた。
最初、基準がわからなかったので、とりあえず役員報酬を40万円に設定したら、保険料と年金だけで12万円もかかることを知り、「?!?!」となって慌てて年金事務所に変更に行ったのを強く覚えている。
人を1人雇うのに、給与の1.5倍〜2倍を計算しておかないといけないことも、知識としては知っていたが現実として実感した。

良くも悪くも成果がダイレクトに感じられるのは、私の性格に非常に合っているし、私には心地がいいが、同時に会社員時代のありがたさも強く感じた。

・「起業」と身構えなくても案外なんとかなる、やったもん勝ちとわかった

「起業したってすごいね」と言われることもよくあるが、「登記費用25万円さえあれば誰でもできるよ、すごくないよ」と本気で思っている。
だが、これはやってみるまでは不安でいっぱいで、全くわからなかったのが正直なところ。
「起業する」というのが目標なのであれば、これまでに適切な人間関係を築いてきていて信頼があり、人よりも頭ひとつ飛び出た領域があり、踏み出す覚悟さえあれば、自分の会社で食べていくのは難しいわけではないと思う。

本当に難しいのは、組織や売上を継続的に伸ばしたり、起業をひとつの手段と捉え、その先の目的を見つけてリスクをとって突き進むことだし、リスクをとるだけではなく、ちゃんと大きなリターンに変えることだと実感した。
そして単に「起業する」ことと、上記のように進むことは「起業する」ハードル以上に大きなハードルがあるな、と強く感じた。

そういう観点で、なんとかなるし、踏み出すだけなので自分は踏み出してよかったな、と今は心から思っている。

・フリーランスではなく、株式会社にしてよかった

これは私だけが感じることかもしれないし、いやいやフリーランスの方が、と思う方もいると思うので、あくまで主観的な考えとして聞いて欲しい。

私自身は、株式会社オプト→スナップマート株式会社→株式会社GENIC LAB(現在)と歩んできたわけだが、オプトとスナップマートの間に訳あって期間があったので、フリーランスとして働いていた。
その後もちょくちょくフリーランスとしてお仕事をさせていただいていた。

今回起業するときも、フリーランスとして収入を得て独立するのでもよかったのだが(すでに何度か確定申告してるし登録も済んでいるし)、お取引先の関係で法人化に踏み切った。
これが実利の部分だけでなく、私自身のメンタルとしてもよかったと今は思う。

それは「個人と会社を切り離せるから」だ。

起業して、自分に裁量がある分、時間やお金の使い方の自由度が増した。
その分、四六時中仕事のことが頭をよぎるようになったし、何を買うにも会社の経営状況と照らし合わせるようになった。
なので、切り離す…といっても完全にできているわけではないのだが、それでも、会社の資産と私個人の資産は違うし、会社の評価と私個人の評価は違うと、ある程度割り切ることができる。
(資産は金銭面だけでなく、経験やスキル、提供価値などを包括して表現している。)

そして、私の場合フリーランスのときは、自分のできることを評価してもらい、それに対して報酬をいただいていた感覚がすごくあった。
法人化を経て、自分のできることを活かしつつも、自分以外の力を巻き込んで、会社に資産を貯めていき、それを評価してもらい報酬をいただくという感覚に変化している。
もちろんその上で、私自身の経験やスキルなどの資産も並行して別軸で溜まっていくのを感じている。

会社は、売却・代表交代・倒産など様々なことを通して、自分のものじゃなくなるときがくると思うが、そんなときも私=会社ではない。
私以上の器でいろいろな経験を通じて資産を貯めていってくれるし、それが楽しい。そして、だからこそ踏み切れる瞬間もある。
そんな安堵感なのかもしれない。

起業して悩むこと

こちらは段階に応じて悩みは尽きないので、起業してから感じた順に、時系列で追っていこうと思う。

・やっぱりさみしい

起業して真っ先に感じたのはこれ。
1人で始めているので、人に囲まれていない職場は最初は本当にさみしかったし、そんなことで…と怒られてしまうかもしれないが、私にとっては結構なストレスになった。
会社員時代の友達に、"起業している女子"と特別扱いされることもあり、それにさみしさを感じることもあった。

・プライベートと仕事の境目がなくなる

これは特に人間関係でストレスを感じた。
"個人としての私"ではなく、"会社の代表としての私"で人と出会う機会が増え、「ちゃんとしなくちゃ」「嫌なことを言われても我慢しなくちゃ」と感じる場面が増えた。
反対に、"会社の代表としての私"があるから、巡り会えた人たちもたくさんいる。
プラマイ0だなと思うし、そう思えないときは「フリーランスではなく、株式会社にしてよかった」の章で書いた、個人と会社を切り離して考えるようにしている。

・やりたいことを見つけるって簡単じゃない

「起業は案外なんとかなる、やったもん勝ち」のところで書いたが、起業すること自体は難しくないが、組織・売上を継続的に伸ばしていくことは難しい。
その難しさを因数分解すると要素はいろいろあると思うのだが、私の中でネックになったのは「自分が何をしたいか」だった。

「自分が何をしたいか」がなく、目標=起業、目標=お金持ち、目標=自由な生活でもいいと思うのだが、私の場合はこれでは継続しないなと感じた。
やりたいことより、やりたくないことを見つけるほうが100倍簡単だ。
しかし、やりたくないことを見つけても会社の成長には繋がりにくい。

一時期(正直今もだけど)、実務をほっぽらかして、自分は何がやりたいのか、何に本気になれるのかを考えていた。

・自らインプットを増やすことを意識しないとスキルの切り売りになる

会社員の最大のメリットは、できないことを教えてもらいながらお給料がもらえることだと思う。
投資や融資をいただかずに起業する場合、自分の生活費・オフィス家賃・税理士など顧問料・ツール代などを稼ごうと思うと、自ずと自分が強みだと思っている領域で事業を展開することになるし、類に漏れず私もその選択肢をとった。

順調に売上も伸びてきて手応えはあるのだが、このまま同じことを3年続けたとして、新卒時代の3年間と同じ成長が得られるのかな、とハッとした。

会社員時代は、嫌でも新しいミッションが増え、自分にとって初めての業務だとしても指針となるような人が近くにいて、失敗しても食いっぱぐれることのない環境にいた。
起業して自由度が増した分、上記のように誰かからミッションを振られるわけではないので、意識しないと既存のスキルを切り売りするだけの日々になる。

"自分自身で意識をして"新しいことにチャレンジすること、インプットの時間をとること、それをアウトプットして確かな知見にすること、この3点は今後も継続していきたいと思う。

2018年もよろしくお願い致します!

というわけで、長々と振り返りましたが、この5ヶ月で新しい気づきがたくさんありました。
良いことはさらにパワーアップし、悩みは一歩前に踏み出せるように、2018年も楽しく頑張りたいと思います!

本年も公私ともに、どうぞよろしくお願い致します。

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