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嫁を質に入れずとも! 鰹のてこね寿司。

「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」
外出はできなくとも、季節は確実に巡っていますね。

鰹(カツオ)は旬が年に2回あります。
そのひとつが、ちょうど今の季節。
秋の戻り鰹と比べると、脂ののりは負けますが、爽やかさはこっちの勝ち。
江戸時代は「初鰹は女房子供を質に置いてでも食え」と言われたそうですから。
まあ、江戸っ子の場合、味よりも「初物を食べると縁起がいい、長生きする」ってことが重要だったのかもしれません。

今日は鰹を使った三重県の郷土料理、てこね寿司を。
伊勢志摩地方のお料理で、漁師が豪快にごはんと魚を手で混ぜて食べたのが始まり、と言われています。

2007年5月のレッスンでご紹介したレシピです。(ひゃー13年前!)
簡単で見た目も豪華ですので、いい鰹が手に入ったら、ぜひ!

カツオ手こね寿司

器は、有田の福珠窯。

【鰹てこね寿司 】
材料(作りやすい量)
寿司飯 2合分(ほのかにあたたかいもの)
カツオ(刺身用またはタタキ) 1~2柵
大葉 10枚
生姜 1片
白ゴマ 適量

鰹漬け地
 濃口醤油 90ml
 酒 大さじ1
 砂糖 大さじ1

作り方
①漬け地の調味料をすべて合わせ、ひと煮立ちさせ冷ましておく。
②鰹は1センチ程度の厚さに切り、漬け地に30分~1時間程度漬ける。
③生姜は細切り、大葉は小さめに切る。
④寿司飯に鰹、ゴマを混ぜ、漬け地少々を加え、全体をなじませる。
器に盛り、生姜、大葉を載せる。
*鰹はマグロに変えても

そうそう、寿司飯ですが、ほのかに温かいもの、とわざわざ注意書きしました。
お寿司って冷たいものだと思っている人もいるようですが、人肌ぐらいの方が美味しく感じますよ。

今は、料理店が休業中で、魚も買い手が少なくなっていて、漁師さんや仲買さんも困っているようです。
質草を用意せずとも、美味しい鰹やマグロが手に入ります!
アボカドやきゅうりを足してもいいですし、お好みでアレンジしてくださいね。


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