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木桶職人復活プロジェクトがNHKワールドで紹介されました。

私も応援している「木桶職人復活プロジェクト」が、先日『NHK WORLD-JAPAN』で紹介され、全世界に向けて放送されたとのこと。
あいにく日本では観ることはできませんでしたが、3月10日ぐらいまでネットで視聴できます。
たくさんの方にご覧頂きたい!

小豆島のヤマロク醤油の山本さんが中心になって活動しているこのプロジェクト、山本さんの熱意でたくさんの人が巻き込まれ、その輪が広がっています。私も巻き込まれちゃった一人です。

木桶の話、なぜ醤油屋さんが自ら木桶を作るようになったのか等、このプロジェクトのことは、中心メンバーである高橋万太郎さんの「職人醤油」のサイトに詳しく掲載されています。

毎年1月後半に木桶を組み立てる作業を集中して行うのですが、1週間の間、入れ替わり立ち替わり、全国から人がやってきます。醤油蔵の人が一番多くて、味噌や日本酒、酢やソースの蔵。大工さん、醤油を使う料理人、小売の方、マスコミの方などなど。

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桶は口の部分を下にして側板を組み合わせて、竹で編んだ箍(たが)をはめ込みます。
この箍の本数やはめる場所も、伝統のやり方を習い、幾つかの桶を作りながら試行錯誤しつつ工夫されたもの。

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釣り上げて、上下を反対にします。
この桶作りをするために、クレーンを備えた作業場も作りました。

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別に作った底板をクレーンで吊り下げ、桶の底にはめ込みます。
この後、底板をぴったりはめ込むため、桶のヘリに立ち、大きな柱を2人がかりで持ち上げ、側面に沿って打ち落す、ということを繰り返します。

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箍も自分たちで編みます。竹は長く真っ直ぐなものを山から切り出して、割いて厚みを削ってから使います。
この竹がなかなか見つからず探していたら、亡くなったお祖父様が裏山に植えていてくれたことを、近所の人が教えてくれたそう。
板と板をつなぐのに使う釘も、金属製は錆びてしまうので、木を削って作ります。
詳しくは上にあげた「職人醤油」さんのサイトに掲載されているので、ご興味がある方は、ぜひご覧くださいね。
「職人醤油」のサイトでは、ヤマロクさんはもちろんのこと、その他の蔵の木桶で醸した醤油も購入できます。

私は2013年からほぼ毎年参加しています。
とはいえ、力仕事はできないので、仕上げのやすりがけとか。


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掃除とか。

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去年は、まかないで牛すじカレーを作りました(笑)

小豆島って瀬戸内の島だから、暖かいと思うでしょう?
いえいえ1月のこの時期は底冷えするのです。
毎年、雪がちらつくのです。
歯がガタガタいいます。
ヒートテックにカイロは欠かせません!
でも、寒くても、遠くても、みんな集まってくるのですよねえ。

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今年の1月は断念しましたが、来年はまたこの熱気を感じたい!
なぜ、みんなここまで熱中するのか……木桶で仕込んだ発酵調味料、発酵食品を次の世代に残したい、という気持ち。
そして愚直なほどまっすぐ、使命感を持って、木桶を残そうと奮闘するヤマロク山本さんを応援したい、という気持ち、かな。


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