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エッセイ*しあわせは、ごはんが連れてきてくれる

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思い出はいつも食べ物と一緒に蘇る。あの人と食べたごはん。旅先で初めて出会った味。一目惚れした器。また行きたいお店。 そんな食まわりのあれこれの、ひそやかなつぶやき。
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鰤の行方。|鰤まつり2

昨日はオンラインレッスンで作ったものを食べたので、鰤は一回休み。 今日は文字通り、鰤まつりとなりました。 今回作ったもの覚書 ・ブリの塩焼き ・揚げブリ ・かぶら寿司風和え物 ・南蛮漬け ・竜田揚げ(醤油味) ・竜田揚げ(塩味) ・竜田揚げ(カレー味) ・醤油麹漬け ・ブリカレー ・アラ煮 ・船場汁 ・昆布じめ ・ブリと九条ネギのパスタ ・幽庵焼き ・味噌酒粕漬け ・ブリマリネ ブリといえば「照り焼き」だと思うのですが、まずは焼きブリと揚げブリにしておいて、ここから展開す

無花果と九条葱のパスタ|いちじく、変身の行方を追う。

今年は、予想もつかないことばかりで、何が「普通」なのかよくわからなくなってしまうことも多くて。 でも、去年と同じように金木犀は甘やかな香りを漂わせ、無花果はぽってりとした実をつけ、着実に季節が変わっていることを私たちに教えてくれる。 とても優しいやり方で。 大好きな無花果、八百屋さんやスーパーで買うときは、1パックずつ。いたみやすい繊細な果実だから、少しずつ買う。 出始めの頃は、そのまま。甘くないものは、サラダにしちゃう。 9月の半ばぐらいになると、富士宮の無花果農家さん

会いに行く旅。

連休、皆さまいかがお過ごしになられましたか? お出かけされたという方も多いでしょう。 私も久しぶりに西へ。 静岡→愛知→三重→愛知→京都→大阪という4泊5日の旅でした。 最終目的地は大阪の実家。 写真は実家からの夕景。 暮れゆく空、薔薇色の雲。 真っ赤な夕焼け。 実家に帰ったのは、お正月以来でした。 後期高齢者に突入した両親のことを考えると、迷ったのですが……。 元気で、食欲も旺盛で、ほっとしました。 父も母も、弾丸トーク!喜んでもらえたようです。 浜松のソース屋さ

ひんぎゃの塩のこと、青ヶ島のこと。

昨日、テレビをつけたら、知ってる方が。 あ、そうだった!放映されるってInstagramで告知されてた、と思って、慌ててじっくり見ました。 登場されていたのは、青ヶ島で「ひんぎゃの塩」を作るアリサさん。 友人の紹介で数年前に知り合い、「ひんぎゃの塩」の一押し商品、「ひんぎゃの水塩」を使ったレシピを考案する、というお仕事を引き受けました。 ほとんどはメールでのやり取り。 なぜなら彼女が住む青ヶ島は、八丈島のまだ南、伊豆諸島の島なのです。 アメリカの環境保護NGO「ONE G

うちの台所|キッチンを作る愉しみ

先週、ちょっとしたリフォームでキッチンを施工してもらった会社の方に来ていただきました。 この家に引っ越してきて、7年とちょっと。 もうそんなに経ったのか、と驚きの気持ちもあります。 久しぶりに取材の時の写真などが出てきたので、うちの台所のこと、書いてみようと思います。 台所は私が一番長く過ごす場所です。 世の主婦や主夫の皆さんも、同じような方、多いんじゃないかしら。 特にこの自粛期間中は、家族が在宅勤務だったこともあり、食事の準備をする回数も時間も増え、家の中でもソーシャル

愛しの、あんバターサンド。

最近、パン焼きが日常になってきた、と少し前の記事に書きましたが、3日に一度は何かしら焼いています。 先日、北海道の白糠酪恵舎さんのチーズを取り寄せる時に、バターも一緒にお願いして。 ミルクそのもののような優しいバター。 こんなに美味しいバターなら、あれを作らねば!と思い立って。 そう、あんバターサンド。 思い立ったら、すぐに実行。 全粒粉を混ぜて、小さめにパンを焼いて、那須のサンノハチさんから送ってもらった自然栽培の小豆をことこと煮て、餡を作って。 バターは冷たいまま固