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やっぱり人手不足だよな……?日本国内に限って言えば。

なんかこれ、ちょっと前から思ってたっつーか、みんなが言ってた。
「作画さんがいない」と……。私は売れない漫画家なんだけど、業界に居ると仕事は来るし、仕事やって編集さんと話をしていると、とにかく作家がつかまらねえ、みたいな話を頻繁に聞く。なんか普通に漫画を描けるひとはすでにどっかにつかまってるので、1年待ちとか普通だ。人気のある作家さんを捕捉しようとすると、数年待ち。やっぱりこれ、新人をまっとうに育成できない、というのが10年以上続いた結果なのでは?

今の時点で仕事がないひとは、なにかしらやってみると「ここにこういうかんじのひとがいるんだな」と認知されて仕事来やすいので、まずどっかでやってみて続けてみるのがいいのではないかと。連載が一番の営業、とよく言う。あと原稿料安そうな新人のほうが仕事は豊富だ。アテクシ原稿料高いんですのよアピールをするとこないので気を付けて。

そんでそのものすごい人手不足の状態で、「おまえの代わりはいくらでもいる」みたいなネオリベラリズムくさい使い捨ても起こってるんだけど、そんな扱いしてたらぱーっとみんな逃げてしまうよ。これからは丁重な扱いのところが生き残っていくのでは……。

アニメーター業界も給料は糞ほど安いけど腕がいいと仕事はたくさんある、みたいな話を聞いてるし、どこもそんなかんじなのでは。他の業種もだ。なんか、変なかんじするのよね。全体的に。現場とシステムが食い違っているような違和感がある。この食い違いはこれからもっと大きくなっていきそう。

まあだからといって研鑽しないわけにはいかないので勉強はするんだけどさ。

私、同人誌のほうはさっぱりわからなくて、BLとかだとやりようによっては商業より同人誌の売り上げのほうがいい(そのうえ編集サイドからつべこべ言われない)から同人誌やっちゃうひとも多そうだ。そうするとさらに業界人材不足。

うちの業界は本当になんだか特殊だ。「漫画なんかで食っていけるわけないじゃんwwww」って若い頃はさんざん嘲笑されたんだけど、気が付くと周囲がまるっと全部堕ちてきた。もともと女性は正社員はマイノリティだったんだけど、あまりにも長期間不況が続いて派遣とバイトがすごく増え、実質賃金は減り、漫画家みたいな不安定なフリーランスも「手に職」みたいな扱いになってしまった。そういう変化、というか、既存のイメージとの食い違いってすごく大事なのだ。今後を左右する。


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