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NHKの100分de名著でも、堤未果さんが言ってたけど、

「イデオロギー対イデオロギーで観ているとわからない」

っていうの、本当で。右とか左とかで敵味方を判別しているひとは、なにが起こってるのかすら、わからなくなっちゃうんだよ。私の情報源はだいたいリベラルなんだけど、リベラルの立場ではない。アンチ新自由主義のせいで、わりと保守寄りだ。右派は歴史修正主義をやってしまった反共親米が主だから、情報源とはしないけど、リベラルではないのだ。なぜなら、リベラルにもそれなりに工作が入っているからだ。それは政治経済クラスタに長くいる人間ならば知っている話だ。あーあのひと、リベラルを工作しているひとだよね、みたいな話を稀に聞く。

昨日の話の続きなんだけど、

黒を攻撃してるから、そのひとは黒ではない。みたいな理屈が通用しないのは、リベラル陣営もなんだよ。

反差別を攻撃しているから、そのひとは差別しない、みたいな理屈は通用しない。これはフランスでの事件だ。「女性スペース無くさないでくださーい」と言った女性団体が、ANTIFAに襲撃されて大けがをしたらしい。それ、めっちゃ、女性差別や。この手の話はBLMからある。聞いたことはないだろうか。

なんでそうなってしまうのか、落ち着いて聞いてほしい。

ショックドクトリンっていうのは、階級間で行われる侵略戦争なんだよ。普通、国と国の間で軍事で行われるのが我々の思っている戦争のイメージだったんだけど、今はそれは、主に認知戦で洗脳された民間人が兵士となり、戦うのが現代の新しい戦争のカタチなんだ。

どうしてそういう話になるかといえば、2000年代のアメリカの侵略戦争では、たいてい人権(特に女性の人権)がプロパガンダに使われていて、自由と人権のためにこの戦争を始めて、この戦争は自分たちが正義である、と言い続けてきたからだ。コソボ紛争とかだよ。ショックドクトリンに関して西側はずっと、これは植民地の経済発展のため、と言って経済侵略してきた。あのひとたちの侵略は、常に正義と人権のためだ。いままではそれは国対国で、国境を侵す、という形だったのが、同じことを階級間で行われることになった。同じ国、同じ人種、同じ民族の階級間で戦争してる。だから見えづらいだけで、やっていることは侵略だし、いままでと変わらない。これが本来の意味の新自由主義。ショックドクトリンだ。

非正義を悪魔だとめちゃくちゃ攻撃している国が、正義とは限らないのだ。アメリカはイギリスに続いてウクライナに劣化ウラン弾を供与。ロシアは悪魔で自分は正義!って臆面もなく言ってたけど、これは正義なのだろうか。イギリスとアメリカ糞すぎる。ひとさまを悪魔と攻撃してるからって、そのひとが天使で清廉潔白なわけではないのだ。だからグローバルサウスに嫌われてんだよ。米軍とかNATOの思想ってリベラルだよね?リベラルっていうのは国民ひとりひとり、自分たちの自由の話ではなくって、侵略してくる自由の話。リベラルが嫌われてるのはこれが理由だ。反米が抑圧されて認識できないけど、それでもリベラルが胡散臭いと思われるのは、欧米が正義や人権といったものすごい詭弁を弄して他国を侵略してやがるからだよ。正義や人権はとても大事なものだ。しかし、正義や人権を掲げて侵略しているひとたちは、正義や人権を大義名分としているだけであって、正義や人権を守ろうとしている人たちなわけではない。

侵略されているときにイデオロギーなんか関係ないよ。侵略する側か、される側しかないの。だからもともと反米の教養がある左右両極端のひとたちは侵略がわかってるんだけど、リベラルに近いひとたちは認知戦に洗脳されて兵士になってしまっているから、わからない。イデオロギー対イデオロギーでずっと観ているひとは、なにが起こってるのかわからないんだ。

①嫌韓やっていた人たちは、韓国カルトだった。

②移民排斥を訴えていた自民党は、移民政策推進側だった。

➂家父長制保守を訴えていた自民党は、新自由主義推進で女性を社会進出ひとたちだ。

と同じように、

④反差別訴えているANTIFAが、女性にDVしてしまう。

なぜそうなってしまうかといえば、簡単で、

①韓国カルト(統一教会)は侵略する側。

②➂自民党は侵略する側の傀儡政権。

イデオロギーで観ちゃダメなの。侵略する側か、侵略される植民地側か、で観ていく。そうすると、

④ANTIFAは侵略する側、女は侵略される植民地側。

他にもこういうのたくさんあるんだよ。マイナンバーは?酪農は?自由貿易は?規制緩和は?軍備費増大は?どっちが侵略する側で、どっちがされる側?イデオロギー関係ある?我々は、植民地人としての自覚が必要。

って話、私、ずっと言ってるよね?だから「新型の植民地主義を疑うよう」って言ってんのに。



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