マガジンのカバー画像

月額500円で学ぶさっきょく塾マガジン

ノート版さっきょく塾です。この月間マガジンでは、わたなべゆきこのミニ楽器法コラム、ゲスト講師による思考論、対談など、作曲に関するものを月に3記事ほど更新します。現代音楽に興味のあ… もっと読む
このマガジンを購読すると、月に3本程度の現代音楽に関する記事を読むことが出来ます。個別に買うよりお… もっと詳しく
¥500 / 月
運営しているクリエイター

2022年4月の記事一覧

スティーブン・カズオ・タカスギ作曲の「奇妙な秋」を読む

2022年6月29日としま区民センター小ホールで開催される「太田真紀&山田岳 × Cabinet of Curiosities "A Quiet Space"」で上演されるSteven Kazuo Takasugiの「Strange Autumn」について、勉強会に先立って少しだけ紹介します。公演情報は下記の通りです。 みなさんは、スティーブン・カズオ・タカスギという作曲家をご存じでしょうか。わたしが彼の名前を最初に聞いたのはウィーンで生活していた頃でした。その頃彼のパート

有料
300

文脈と音楽ー自作との関連について②

前回は、自作を語る上でわたしが重要だと感じている幾つかの点についてお話しました。ここからは、具体的に作品を取り上げてお話していこうと思います。度々レクチャーで、「やりたいことと作品といまいちリンクしていない」ということがありますが、恐らくそういった面もあると思います。全てを言葉で語り切れないことは承知の上で、今回はそこに挑戦させてください。 オーケストラとは何か 「What is (not) there」は、Ensemble S201 の委嘱によって書かれた作品で、編成は

有料
300

文脈と音楽ー自作との関連について

今学期テーマとなっている「文脈と音楽」について、前回はわたし個人が音楽界を俯瞰で見たときに気になった概念について書いていきました。もしご興味あれば読んでもらえると嬉しいです。 そして、本記事では前回整理したことを元に自分の作品を振り返ってみようと思います、2022年時点での自分史です。あまり自己紹介をする機会もないので、それも兼ねて書いていこうと思います。 作曲家のプレゼンテーションでは作品の創作過程やコンセプトを中心にお話頂くことが多いのですが、気になるのは「どうしてそ

有料
300

文脈と音楽

今期のさっきょく塾、テーマは「文脈と音楽」。一つの音でも前後関係によって認知が変わります。また一つの作品でも、プログラム順が違うだけで異質に響くことがあります。 今期は複数国で活動する3人のゲスト作曲家によるシーンマップレクチャーを予定しています。お三人方の共通点は、複数国をまたいで活動をしていること。わたし自身も長らく、欧州と日本で活動してきました。そして、それぞれ頂く反応も様々でした。三人とはそういったことをお話出来れば良いと思っています。 https://www.z

有料
300