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ちょっとの勇気で、いいことが起きる。

今日、とてもうれしいことがあった。

1月の中旬に近くのカレー屋さんへ行った。
料理も、お店の雰囲気も、人も、すべてに心動かされ、忘れたくなく、書き残した。(せっかく書いたので、のちのちコンテストに応募)

これとは別にTwitterで「おいしかった」とハッシュタグをつけてつぶやいたら、お店の方が拾ってくださり、少々やりとり。

このnoteは読んでもらうつもりはまったくなかったのだが、やりとりするうちに読んでほしいという気持ちが大きくなり、「よければ…」とシェアをしてみる。

店員さんはとっても喜んでくれて、「他のお友達にもシェアしていいですか?」とも言ってくださった。も、もちろんです…!
めちゃくちゃうれしかった。

次にお店いらっしゃったときには、
ゆっこさんと名乗ってくださいね。

なんと名前も覚えてもらえた。

次につながることが、何よりもうれしかった。
お店に行くことが、とても楽しみになった。

なかなかタイミングが合わず、1か月ほどが過ぎた。

今日こそは行こう、と決めていた。

しかし実際行くとなると、少し緊張する。あれだけ居心地がよかったと感じたお店でも、やはり緊張する。

「名乗ってくださいね」とは言われたものの、名乗って「はて誰だっけ?」と忘れられてたら恥ずかしいなとか、しょうもないことを考えていた。

でも、そうなったらそうなったでいいや。

「もう一回行きたい」

その想いはぶれずに持ち続けていたのだから。

お店に着くと、こないだよりは若干空いていた。

ドアを開けた瞬間の居心地の良さは変わらず、店員さんにもにこやかに迎えてもらえた。

注文をした後、思いきって話しかけてみる。

「あのー、ちょっと前にTwitterでやりとりさせてもらった…あの文章書いたものなんですが…」

しどろもどろである。
やばい、あやしい。

店員さんの顔がパッと明るくなり、

「もしかして…ゆっこさんですか…?」

はいー、そうですーと伝えると、「うわーゆっこさん!!」とめちゃくちゃ喜んでもらえた。覚えてもらえていたのだ。すぐに「私」として認識してもらえたことが、何よりうれしかった。

お話をしていると、なんと私が書いた文章を、お店の公式LINEで紹介して下さったらしい。

「読んだ他のお客さんからもね、本当に文章に書いてある通りのお店ですって言ってもらえて…」と、あの文章を喜んでもらえたことが、とても伝わってきた。

書いて、本当によかった。
あくまで自分の中に残すために書いた文章だったけれど、タイミングも重なり、勇気を出してプレゼントをしてみたら、届いて、喜んでもらえて、他の人にも伝わっていって。

自分の行動が、書いた文章が、誰かの心をほんの少しでも満たすことができたのなら、こんなにうれしいことはない。

そして、ご縁が生まれた。
文章を書かなかったら、生まれなかったご縁。

「飲みものサービスさせてくださいね」

いただいたラッシーは優しい甘さだった。

今日は3種類のカレーセット。

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「カレー」ではあるのだけど、「カレー」とひとくくりにしては語れない。語るほどのグルメ舌は持っていないのだけど、繊細で奥深い味であることは感じられる。

いろいろなものが、溶け合っている。辛さもあれば、甘さもある。
プレート全体で、絶妙なバランスが取れていた。

このごはんがまたおいしいくて。

ちょうどなくなりそうなころ、「ゆっこさん、ごはんおかわりはどう?」とさりげなく気にかけてくださる。こうなったら食べずにはいられない。

さあ満腹になった。
でも、デザートが気になる。
こないだは食べなかったデザート。
脳内が「食べよう食べよう!」と言っている。

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「グラブジャムン」。
ドーナツのようなものを、シロップに浸けたインドのお菓子。

味はかなり甘め。
でもその甘さが、体全体に染みわたった。

お腹も、心も、満たされた。

満たされて、あふれている状態。あふれてきたものを残すべく、またこうして文章を書いている。

私がうれしいのは、「おいしいカレー屋さんに出会ったこと」ではない。もちろんそれもうれしい一つではある。でも一番うれしいのは「ご縁が生まれたこと」。
それがありがたくて、とても貴重で。

しかもそのご縁には、自分が書いた文章が貢献しているのだ。喜ばずにはいられない。

午前中はたまたま、コーチングの日だった。
「エッジ」というものについて、話を聞いた。

「エッジ」とは、新しい世界に一歩踏み出そうとする前の、ぎりぎりの場所のこと。
このエッジに立つと、人は本能的に引き返そうとしてしまうらしい。

「あ、今エッジに立っているな」と意識すること、そこから一歩踏み出すかどうかで、人生は変わっていきますよ、というお話だった。

心が動いたことを、文章に残した。
その文章を、お店の人に贈った。
もう一回、お店に行ってみた。
名前を、名乗り出てみた。

全部、ちょっとだけ勇気が必要だった。でもちょっとの勇気でこれだけ良いことが起こるなら、いくらでも勇気を出してやる!と思える。

もちろん勇気を出して飛び込んでも、うまくいかないこともある。良いことばかり起こるわけではないかもしれない。でも、うまくいくいかないはどちらでもいいんだ。

一歩踏み出したしたら、自分は何を感じるのだろう。
それを知りにいきたい。 

そんな気持ちでこれからも、引き返しそうになったら、ちょっとだけ勇気を出してみる。


今日はとても、いい日だった。




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