自分を助けるには、自分の中に響かせる言葉を変えるしかない。

気持ちに上がり下がりはあるもので。上向きだったと思っていたら、あれれ、なんだかもやもやするぞ、何となくエンジンがかかりきらないぞという状態に陥ることがある。

特定の原因は特にない。自分の体調だったり、目に触れたニュースだったり、誰かの何気ない一言だったり。
いつもなら何てことない、さらりと流せてしまうことが心にズシリと留まり、一度ズシリと来ると次々にズシズシやってきて、それに押しつぶされてしまうような感じ。


総じて、「なんか苦しい」という状態。

こういうときはたいてい、連鎖するように自分の中によくない言葉が響く。「やっぱり私はダメなんだ」とか「~と比べると…だよなぁ」とか。
ぎゅっとしまいこんでいた言葉が、弱っているときを狙って、待ってましたと言わんばかりにあふれ出てくる。

これにね、対抗したい。自分を苦しめる言葉の数々に、対抗したい。対抗するためには、やはり言葉が必要なんだよね。目には目を、歯には歯をと同じく、言葉には言葉を。


みさきちさんのこちらのnoteを読んで、苦しさから自分を解放する言葉や考え方を持ち合わせておくこと、とても大切なことだなと改めて感じた。

コメントや感想ツイートなどでみなさんの「人生を楽にしてくれた考え方」も教えていただけると嬉しいです。

そうかそうか、私自身にとって人生を楽にしてくれた考え方ってなんだろう?と考えた。

思い返した。なかなか出てこない。いくつかは出てきた。Twitterでシェアするときに添えた。けれど正直、掘り起こした感じだった。


たぶんこれまでの人生の中で、多くの言葉に出会い、はっとしたり、じーんとしたり、背中を押されたりしてきたはず。それなのに、ふいに問われると出てこないということは、まだ自分のものになっていないんだ。


自分を苦しめるのが言葉なら、助けるのも言葉。助ける言葉を、たくさん持ち合わせておきたい。

それは自分自身が過去に発した言葉かもしれないし、誰かから聞いた言葉かもしれない。どちらでもいいけれど、何らかの手段を使って、自分の中に響かせる言葉を変えるんだ。


つまるところ、自分の中に響かせる言葉でしか、自分を助けることはできないんだと思う。

誰かを必要としない、信用しない、という意味ではない。人やモノ(本や音楽など)から助けてもらうことは多くある。これからもそうだ。でも「聞いた」「受けとった」だけでは、どこかへ流れていってしまう。

「お悩み相談」とかを見ていても、よくそう思う。相談して、答えをもらって。それで確かに救われることはあるけれど、それはそのとき一瞬だけ。本当にその言葉を自分の糧にしたいのなら、自分の中に響かせる努力をしないといけない。


ではどうすれば、自分を助ける言葉を響かせられるようになるのか。

堂々巡りになってしまうけれど、くりかえし響かせるしかないと思う。書くもよし、話すもよし、心の中で何度も唱えるもよし。大切にしたいと思う言葉や考え方を、地道に、根気強く言い聞かせていく。

くりかえすことで、かつて受け取った言葉は自分のものとなり、今度は別の誰かへと渡していくことができる。


noteを書いていると「また同じことを書いてる」と思うことがある。あら、成長していないのかと、手を止めてしまう。
でも大切だと思うことは、何度言葉にしたって、何度書いたっていいんだ。言葉にした回数だけ、確実に自分のものにしていける。


言葉は、傷つけることにも使える。
でも私は、助けることに使いたい。

励まし、受け入れ、力を与える。
言葉のもつ力を、最大限良い方に引き出していきたい。




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