【Ep.3】EQを紐解く基本の方程式「感情×思考×行動」
こんにちは!
Edumuse株式会社の岡村有希子です。
今回は前回までのEQ概要から少し発展した、EQをより活用するために使える基本的な考え方の一つをご紹介します🌷
EQの中心=Emotional(感情)
最近よく聞くようになった「エモい」という言葉の語源である「エモーショナル(emotional)」。
これこそEQのEの部分であり、一番EQを理解する上で大切な部分です。
そもそも感情とは?
感情とは、私たちが経験する喜び、悲しみ、怒り、驚きなどの心の状態です。いわゆる「気持ち」です。
これらは瞬間的に、ほぼ無意識に湧いてくるもので、私たちの行動や思考に大きな影響を与えます。
感情は、私たちがその場で最適な選択をするための指針となり、生活の質を高めるために重要な役割を果たしています。
感情にはいくつか種類があり、日本の場合だとこのようなものが当てはまります。
感情がわからない…という方のために、参考にしやすいのがこのプルチックモデルです。
プルチックの感情モデルは、心理学者ロバート・プルチックが提唱したもので、人が経験する基本的な感情を8つ識別しています。
これらの基本感情は「喜び」「信頼」「恐怖」「驚き」「悲しみ」「期待」「怒り」「嫌悪」とされており、これらが組み合わさっていろいろな感情を形成するとされています。
各基本感情は独自の役割と機能を持ち、人間の生存と進化に重要な役割を果たしています。
例えば、「喜び」は絆を深め、「信頼」は社会的連帯を促進し、「恐怖」は危険から身を守り、「驚き」は新しい情報への注意を喚起します。同様に、「悲しみ」は失ったものへの反応、「期待」は未来への準備、「怒り」は障害に対する反応、「嫌悪」は有害なものからの避避行動を促進します。
また、感情の輪では、感情の強度が色の濃淡で表現され、感情が輪の中心に近づくほど、その感情の強度は高まります。たとえば、怒りの感情は中心に近づくにつれて「いらだち」から「激怒」へと強度が増し、色も深まります。この色の変化を通して、感情の強度の違いを直感的に理解することができます。
思考とは
思考は、情報を分析し、問題を解決し、計画を立てる過程です。
感情とは異なり、思考はより意識的で、時間をかけて行われます。いわゆる「理性的」の部分です。
思考は、私たちが直面する状況に対してより適切な対応をするために必要であり、感情が間違った判断をした時に正しい判断を下す手助けをします。
行動とは
行動は、私たちが意図的に行うあらゆる活動です。
これには、食べる、歩く、話す、学ぶなどが含まれます。
行動は、私たちの感情や思考を反映し、また新しい感情や思考を生み出す源泉となります。
そして、現実世界を唯一変えるための手段は行動することだけです。
行動を通じて、私たちは自分自身や周囲の世界と相互作用し、新しい経験を積み重ね、成長していきます。
EQ・心理学に基づく幸せのサイクル
『人は心理学で永遠に幸せになれる』の著者の村松奈美さんは、心理学が示す「行動」「感情」「思考」の三つの要素が互いに影響し合い、幸せの永久サイクルを作ることができると述べています。
これらの要素は、互いに影響しあってるため一つがプラスの影響を与えれば、他の二つもプラスに変わる可能性があります。
私たちが持つ「3つのすごい力」
私たちはすでに「感情」「思考」「行動」という力を持っていますが、十分に活用していないと著者は指摘します。これらの力は、ダーウィンの進化論によれば、生き残るために必要な能力です。
昔は「男は泣くもんじゃない」などといわれましたが、「泣く」ということも幸せになるために必要な力のひとつ。
「涙活」というものが一時期流行りましたが、悲しいときに泣くとスッキリすることからもわかるとおり、泣くことにはストレスを発散させる効果があるということです。
なのに泣くのを我慢していると、悲しい気持ちをいつまでも心の底に抱えたままになってしまう。
これは果たして幸せなのでしょうか…?
また、成長を邪魔するもうひとつの理由は、自分が持っている力を使いこなせておらず、宝の持ち腐れになっているという点。
気持ちがモヤモヤすることは誰にでもありますが、このモヤモヤには、「このままだと、うまくいかないぞ」という警報のような意味があるのだとか。いわばモヤモヤも、幸せのために役立つ立派な力のひとつだということ。だからそれを押さえつけてしまうと、警報を無視したことになり、結果的に失敗してしまうというのです。
感情、思考、そして行動
「感情」は最適な選択をするための指針
「思考」は正しい判断を下す手助け
「行動」は新しい「感情」や「思考」を生み出す源泉です。これらをバランスよく使うことが、幸せへの鍵となります。
幸せのサイクルを生むために知っておきたいこと
「思考」が、「感情」の持つ力をパワーアップさせる
「感情」は、その場でベストな選択ができるように誘導したり、人生に生きがいをもたらしたり、「行動」するモチベーションを与えてくれる、大切な役割を果たしています。
ただし、それは感情のおもむくままに生きれば幸せになれるということではありません。
なぜなら感情は、おもに原始時代を生き抜くために私たちが進化させてきた能力であり、現代社会で生きていくためには、さらに「思考」の力が必要だから。
700万年という長い原始時代に形づくられた「感情」は、当時の生活にもっとも適した能力だったため、現代の文明社会にはまだ追いつけていない部分も多々あります。
たとえばリアルなクモのおもちゃを見せられたとき、おもちゃだとわかっていても「触りたくない」と感じることがあります。
それは、「感情」が「勘違い」を起こしているから。
感情が時代の変化についていけず、原始時代と同じ反応をしてしまうということです。
しかしその一方、文明が急激に発展するとともに私たちもさらに進化し、現代社会に適応するためにもうひとつの能力を身につけたのだそうです。
それがまさしく「思考」の力。
たとえば天気が悪くて憂鬱な気分になったとき、「感情」だけで判断せずに「思考」を働かせれば、「鬱な気分になるのは、単に天気が悪いせいだ。だから、暗い気持ちのまま家でじっとしている必要はない」と気づくことができるということ。
「思考」の声に従って「行動」し、外に出たら、いつのまにか気持ちが楽になってアクティブな1日を過ごせたというようなことがあるのは、そんな理由があるから。
「感情」が間違った判断をしたときは、「思考」がそのことに気づき、代わりに正しい判断をしてくれるということです。
「感情」と「思考」を、「行動」に移す
つまりは、「感情」と「思考」をバランスよく使うことが大切だということ。
そして「感情」や「思考」を最終的な「行動」につなげてこそ、初めて価値が生まれるというわけです。
そもそも「行動」は、意味があるかないかという以前に、生きるために不可欠なもの。
「行動」を起こすことの意味は、「感情」や「思考」を反映するというだけではなく、「行動」を起こすことによって、さらに新しい「感情」や「思考」を手に入れられるというメリットもあるのだとか。
例えば
転職して未体験の仕事にチャレンジします(行動)。
すると、いままで感じたことのないやりがいを感じ(感情)、新しいキャリアの目標が見つかるかもしれません(思考)。
そして、その分野をもっと深く勉強してみたり、資格を取ってみたりと、さらなる「行動」につなげることができるということ。
いわば「行動」が「感情」や「思考」を生み出し、さらに新しい「行動」につながるというサイクルができる。
だからこそ、この流れを繰り返し、次々と新しい「行動」「感情」「思考」を手に入れることによって、人は変化し、そして進化することができるというわけです。
日々の自分の感情、思考、行動を分析する
ここまででEQは感情×思考×行動の3つの要素の掛け合わせで紐解くとわかりやすくなることがわかりました。
ただほとんどの人はこれを無意識にやっていることがほとんどです。
これを検査やカードを使って分析することが、
幸せのサイクルを生むための第一歩であり、近道の一つです。
Edumuse株式会社のEQプログラム
Edumuse株式会社は、このような分析も一緒におこなうEQプログラムを提供しています。
詳細はこちらのパンフレットをご覧ください。
このプログラムでは
⭐️幸せになるためのEQ検査(今の能力を知る)
⭐️人生の幸福度を自己評価
⭐️自分の感情・思考・行動を分析
し、より良くなるための90分を一緒に過ごします。
実は、日本でたった200名前後しかいないEQ開発専門講師の1人です。自分自身が精神疾患を患い、EQで乗り越えて社会復帰した経験を持ち、「EQに命を救われた」という経験を持っています。
「EQ×教育」「EQ×経営」の2分野を専門としており、EQプログラムを通じて感情の使い方を体系的に学ぶことができます。
気になる方は是非コメントや連絡お待ちしております😌
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