「出生数86.4万人」だけでは見えない、知っておくべき出生にまつわる数字のこと

世界全体で出生率ってどうなってるの?

スクリーンショット 2020-02-05 18.14.59

人口が増加も減少もしない人口置換水準が2.1とされるので、グローバルで見ると人口は増えていますね。高い水準の国はナイジェリアやソマリア、コンゴ、マリなどでした。とはいえこの50年で見るとグッと右肩下がりのダウントレンドです。

世界の出生率を比較

スクリーンショット 2020-02-04 16.15.34

世界の位置付けを知るべく比較して見ると、日本の出生率は低い方に位置付けておりまして、2017年は171位と下から数えた方が早いほどですね。
さすがフランスは高水準、事実婚やシングルマザーもしっかり社会に認められているからだと聞いたことがありますね。ドイツは20年ぶりにベビーブームに湧いているようで、シリアやイラクやアフガニスタンから移民や難民を100万人規模で受け入れたことも数値の押し上げに大きく関わっているようです。アメリカもずっと高水準のイメージがありましたが2017年からは1.76に落ち込みはじめ、35-44才のレンジは増加したものの、減少幅が大きくあまり楽観視はされていないようです。

日本の出生数のおさらい

スクリーンショット 2020-02-05 19.07.01


この後2019年の速報値はご存知の方も多いと思うのですが86.4万人とさらに過去最少を記録します。第2次ベビーブームの1971~74年に生まれた「団塊ジュニア」世代が40歳代半ばになり、出産が減っていることと、第1子の出産年齢が上がっていることもひたすらに影響していると考えられますね。。

日本の年齢別出生率と予想グラフ

スクリーンショット 2020-02-05 18.55.22

参照:日本の出生率と出生数の実情をさぐる(2019年公開版)

やはり、というか日本の出生率で増加が見られるのは40才以上のみ。私もそうでしたが、仕事が楽しかったり打ち込んでやっていることがあると、20代~に子供とか結婚とかの話をなかなか考えることすら難しいですもんね。いくら周りが言ったってこの流れは止まらないと思います。

国内の出生数関連の係数で伸びてる数値もある

スクリーンショット 2020-02-05 19.16.45

体外受精、顕微授精の生殖補助医療で不妊治療をして生まれた子供は右肩上がりで伸びています。2017年の出生数の割合で見ると約6%が生殖補助医療で生まれていることになりますし、この流れも止まらないと思います。
10%くらいまで近年中に上がるとも言われているようです。

おまけ

日本の生殖医療について振り返れる良いサイトを見つけました。
少し古いんですが2014年に制作された、日本産婦人科学会のLOVE & LIFE STATIONはインフォグラフィックスでわかりやすく日本の生殖医療の今までを振り返れるサイトです。多くの産婦人科医の努力と情熱がもたらした世界的な功績や、少子化をはじめとした日本が直面する多くの課題について、その実情と可能性を知っていただくことが目的のようです。
このデータ最新版まで更新してほしいですね。
LOVE & LIFE STATION  http://llstation.com/

スクリーンショット 2020-02-04 15.48.17


日々過ごしながら想うことや、日々練りこみながら目指すものを綴って行こうと思います。