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バレエを18年くらいやってた人が話す、薄口のバレエ話

今日の朝に、Twitter でバレエが無料で観られるサイトを紹介したのですが、
それは、「上野の森バレエホリデイ」という、ゴールデンウィークに開催されるはずのイベントの1つものです。
ご存じの通り、Stay Homeなわけで、イベントはことごとく中止です。そのため、作品を無料で楽しめるように開放してくれています。

まぁ、私もStay Homeで、けっこうな影響を受けてはおりますが、時間があるので、noteも始められたし、前向きに考えましょう。

さてバレエね、「白鳥の湖」が一番有名かと思います。
なんとなく、志村けんさんのアノ姿も頭に浮かんで苦笑することもありますが…私も、首こそついてないけど、白鳥の衣装を着たことはありますよ。

あのスカートが360度の方向に、垂直に広がっている衣装は、チュチュと言います。あれね、着ると太って見えるんだよね。
なんでなんでしょうかね。脚がボンって出るからかな…。

あのスカート周りには、白鳥だと「羽」がついているんです。他の作品でも、その役柄に合わせて飾りがついています。例えば、舞台でキラキラと反射するように、スパンコールが付いているとか。
プロが着ているものは、手仕事で丁寧に作られていて、それは美しいものです。

ちなみに、私は18年バレエはやっておりましたが、まったく才能ありませんね(笑)
プロとして活躍する、ひいては世界を舞台にして活躍するなんてことは、野球少年がプロの選手になり、メジャーリーグ行くっていうのと同じくらい、狭き門です。
持って生まれたバレエ向きの体型と共に、努力をし続けられる精神力も問われるような本当に厳しい世界です。
趣味でやっていたから、こんなに長くのんびり続けられたのだと思います。

バレエには、芸術としてとらえる側面と、やはり体を動かすということでスポーツ的な側面と両方を持っていると思います。ちょっとフィギュアスケートにも似ていますね。

プロは、その両方を持ち合わせ、美しくかつ、ものすごいジャンプや回転を見せてくれます。きれいな衣装や、舞台装置も見ものです。古典作品は、見に行くと、おとぎの国のような世界が広がっています。
台詞がないから、何をしているのか、わからない…ということもあるかと思いますが、割とストーリーは単純です。

例えば、「白鳥の湖」ね。(全4幕)
主要登場人物は、王子と姫と悪魔。
掻い摘んで、本当に超カンタンに言うと、こんな話。
【1幕】
王子は母親から結婚しろと言われているけど、友達と遊んでいる(みんな踊ってる)⇒ 夕方から気晴らしに狩りに行く
【2幕】
 湖に行くと白鳥がいるが、その中に悪魔に白鳥にされた姫がいる(夜になると人間になれる)⇒王子惚れる(踊る)⇒王子、白鳥の姫(名前はオデット)に結婚相手を決める舞踏会に来いという
【3幕】
舞踏会に、悪魔が遣わした黒鳥の姫(オデットと瓜二つのオディール)が来る(また踊る)⇒王子、ニセモノと気づかずに「この人と結婚する!」と母ちゃんに言ってしまう⇒白鳥の姫絶望
【4幕】
王子、詫びに湖に行く(踊る)⇒悪魔を倒す(もしくは自害してしまう)

以上。結末は、演出によって違います。
ナタリー・ポートマンの「ブラック・スワン」では、バレエ団で公演する「白鳥の湖」は自害する方のやつでしたね。
こんないい加減なので良いかな…。まぁいいや。

2幕が一番有名ですが、個人的には3幕が好き。超絶な技がたくさん見られます。白鳥の姫(清楚)と黒鳥の姫(悪女)は同じ人が踊ります。この違いを見るのも楽しみ。
私は、悪役が好きです。なんか、ちょっとセクシーで、凛とした感じもして。ないものねだりでしょうね。セクシーさ…

まぁ、おうちにいる時間が長くなりますから、無料なので、バレエも観てみてください。長すぎるなと思ったら、飛ばし飛ばしで有名なところだけでも見るのもありだと、私は思っています。
もしよかったら、どうぞ。

東京バレエ団 ブルメイステル版「白鳥の湖」第3幕
https://vimeo.com/411516115

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