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台湾的音楽 LÜCY エフォートレスなフォークを奏でる次世代アーティスト

台湾の音楽を紹介するシリーズ。
LÜCY

可愛いよりもカッコいい。
スイートよりも、ビタースイートな歌声と、エフォートレスだけど、ヴィンテージな音楽に惹きこまれました。

「EYE(S)」
こちら、映像の撮影場所に東京が登場します。
高樹町の地下横断道路や渋谷駅だろうなーと思うようなところが、どんどん出てくる。映像もフィルター具合と、音のヴィンテージ感、そして彼女の少しスモーキーな声。全てがしっかりと一致していて最高ですね。

MVの監督は、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」のドラマ主題歌「Presence」や、折坂悠太さん、LUCKY TAPES、櫻坂46などのMVも撮影した丸山雄大さんと芳賀陽平さん。

LÜCY の詳しいプロフィールは、2022年1月末の段階では、まとまっているところはないのですが、Instagram のプロフィールには、「Creature of y2k」と書いてあるので、おそらくZ世代かと思います。

"y2k" は、「Year 2 killo(キロ で1000 )」 ということみたいで、2000年代に流行ったファッションのことみたいですね。厚底とかクロップド丈とか、ミニスカートとか…。懐かしいなぁ。また、ルーズソックス流行らないかなぁ、今なら防寒靴下にして履きたいですねぇ。

話が逸れてしまいましたが、LÜCY は、2021年には、台湾のインディーズのアワード、金音創作奨で「Heaven.zip」が、ベストフォークソング賞にノミネートされました。

金音創作奨の授賞式の様子。白地にグリーンがアクセントのワンピースがとても可愛いですね。

「HEAVEN.ZIP」
2021年4月リリース、金音創作奨にノミネートされた作品。
フォークソングと言っても、四畳半な感じではなく、洗練された音に今っぽさも感じます。勝手に名前をつけるなら、ネオフォークというか、オルタナフォークと言うか。温かみもあるけれども、エフォートレスな雰囲気がとても気持ちいです。

LÜCY は、FacebookとInstagramには活動の近況を投稿しているのみで、いわゆるアーティストのプロモーション資料のようなものが存在していません。

おそらく、ファンになってSNSをフォローし、彼女自身が投稿する内容をチェックして、新曲やMVのリリース情報を知って、聴いて拡散していく、というサイクルになっているので、特段メディア用のプロモーション資料はいらないのかもしれません。

以前に noteでも紹介した、台湾のインディーシーンで活躍するアーティスト情報にアクセスできるサイトとアプリ 「StreetVoice 街聲」にも、彼女のアカウントがあり、たくさんのフォロワーがいます。
「StreetVoice  街聲」のファウンダー、張培仁(ランディ・チャン)さんにインタビューしたポッドキャスト番組「スキアジ」を聴いていた時に、ランディ氏の注目アーティストに、彼女の名前が挙がっていたように記憶しています。

StreetVoiceについての紹介記事はこちら

SNSを使いファンを増やし、そのひとたちを 「StreetVoice 街聲」に誘導して、そこから楽曲を拡散してもらう。
プラスして、Spotify などサブスクリプションサービスに楽曲を公開することで、国外からのリスナーにも訴求が出来ますし、海外リスナーも Instagramなどを経由して、「StreetVoice 街聲」に誘導することもできます。
マスメディアを使わなくても、プロモーションが回っているように感じます。
世の中、変わっていくんだなぁ、としみじみ思っておりますが。

「CACTUS」
こちらも心地よいヴィンテージ感。
ゼロ年代をリアルに生きていた私からしたら、当時も流行っていた70年代あたりのヴィンテージ感までも再現されているように感じて、非常に興味深くMVに登場してくるファッションも見ています。

LÜCYの楽曲も、Spotifyで聴くことが出来ますので、ぜひチェックしてください。

また、LÜCYの楽曲も入ったプレイリストをSpotifyで公開しています。こちらも遊びに来て頂けると嬉しいです。


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