台湾的音楽　馬念先

ラジオで紹介していた、台湾のアーティストをnoteに書き記すシリーズ。
馬念先。
マー・ニェンシェンと読みます。

1994年から活動している、台湾のシティポップ・レジェンドと呼ばれるバンド、糯米糰（Sticky Rice）メンバーとしてキャリアをスタートしていますが、ミュージシャンだけではなく、俳優や映画音楽を担当したりと、多岐にわたる活躍をしています。

「巴黎草莓」／糯米糰（Sticky Rice）
直訳すると、パリイチゴですね。女の子のメイクやファッションが90年代で可愛い。特にまゆ毛の形とマスカラの付け具合、アイシャドウの色とか、本当に可愛い…。ギターのリフがとても気持ちいい、シティポップです。
女の子の可愛さを、パリのイチゴに例えている感じの歌詞で、作詞作曲を馬念先が行っています。
黒ぶちメガネで、ヒョロッとした感じの男性が、馬念先です。

「長白襪上」／糯米糰（Sticky Rice）
2021年の作品です。
17年ぶりに出したアルバム『別急著說妳愛我到天長地久』の収録曲。
笑っちゃうくらいの80年代色ですね。日本よりも台湾や香港ってこんなポップスだったんじゃないか？というような音。いい意味でチープで、例えるなら原色のプラスチック製品のような可愛さがあります。これを2021年にやれちゃうのが、ベテランの稔侍とセンスだなと感服です。ちなみに、「長白襪上」は、白くて長い靴下という意味でした、調べたら。

「你朝我的方向走來 Walking Towards Me」／馬念先 & 9m88
打って変わって、こちらは台湾のR＆B、ヒップホップシンガーの9m88（ジョウエムバーバー）とのコラボ。note で紹介するの3回目ですが…。2019年の作品ですが、いまの空気をまとった、可愛いMVです。何度でも見てしまいます。

映画『祝宴！シェフ』（原題：總舖師）予告編
なぜ急に？と言いますと、この映画のサウンドトラックは馬念先が担当しています。この映画、辦桌（バンドゥ）と呼ばれる、台湾でみんなで宴席を囲む食事文化をベースにした、笑いあり涙ありの作品です。話も楽しいですが、音楽も可愛いなと思ったら、彼が担当していたんだなと、スタッフロールで気づきました。
ちなみに主題歌「三八阿花吹喇叭」は、糯米糰（Sticky Rice）が歌っています。本当は、彼も映画に少しだけ出ていたそうですが、残念ながらカットになってしまったそうです。

「三八阿花吹喇叭」／糯米糰（Sticky Rice
これもノスタルジーな感じですね。映画観てると、泣けてくるんですよ、この曲が。映画「祝宴！シェフ」は、Amazon Primeで観ることが出来ます。

「幸福的味道」（Lucky Taste）／Project Early
馬念先と、台湾の人気バンド自然捲（ナチュラルQ）の奇哥と結成したプロジェクト。ボサノヴァテイストで、心が穏やかで幸せな気持ちになります。

こうやって改めて、彼の作品を振り返ると、本当に多才な人ですね。
レジェンドと言われる所以も良く分かります。

糯米糰（Sticky Rice）および、馬念先の作品は、Spotifyで公開しています。
ぜひ聴いてみてください。