ギリシャ神話 ハルモニアーとカドモスの結婚とデュオニソスの誕生

ハルモニアー

軍神アレースと美の女神アフロディーテの娘。
調和を意味する。

アレースの回で書きましたが、ハルモニアーは陣痛時分泌されるオキシトシンを象徴する。
オキシトシンは脳下垂体後葉から分泌され子宮収縮、乳汁分泌を促すホルモン。幸せホルモンでもある。

そして、結婚相手カドモス。
ゼウスにさらわれたエウローパの兄弟です。
カドモスは脳下垂体後葉から放出されるバソプレッシンと言う抗利尿ホルモンをさす。

つまり、脳下垂体後葉からでる二つのホルモン。それが結婚です。

この結婚は、オリュンポスの神々が出席した最初の結婚と言われます。

アフロディーテ(性腺支配)からは黄金の首飾り(ヘーパイストスの作)

アテーナー(戦いの女神ー骨、カルシウム)からは黄金の上衣と一組の笛

ヘルメース(伝令神ー神経)からは竪琴が贈られました。

黄金の首飾りー甲状腺

黄金の上衣ー副甲状腺(上皮小体)

一組の笛ー喉頭(声帯)

竪琴ー反回神経(声帯に指令を伝える)

甲状腺とは、首周りに存在する器官(だから首飾り)で新陳代謝を促すホルモンを分泌します。
美しさを司る。

上皮小体はパラトルモンと呼ばれるカルシウム調整のホルモンを分泌します。アテーナーは骨を司る神なのでカルシウムが関係してきます。

喉頭ー甲状軟骨で構成。声帯部(故に一組の笛)

反回神経は声帯に指令を伝える場所になります。

つまり、二人の結婚で贈られたものは、神々から人にプレゼントされた器官と言えます。
それは、声に出して愛を伝える事の大切さを訴えているようにも思えます。

さて、この2人から生まれるのが
セメレー
ゼウスと結ばれ、酒と酩酊の神デュオニソスを身籠る。
ヘーラーの嫉妬により、死んでしまうが、胎児のデュオニソスはゼウスの太腿に埋め込まれ育った。
デュオニソスはある意味、ゼウスから生まれた。

つまり、間脳からでる器官、機能を意味する。
脳下垂体後葉を父母にもつセメレー。
ゼウスと結ばれる意味は、甲状腺と関係する。

甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンは視床下部から分泌され、脳下垂体前葉から甲状腺刺激ホルモンの分泌を促し、甲状腺からのホルモン分泌を調整する。
甲状腺ホルモンは、チロキシン、トリヨードチロシン。
これらはアミノ酸チロシンから合成される。
またチロシンは、フェニルアラニンから作られる。
ドーパミンやアドレナリンもチロシンから合成される。

デュオニソスが狂気に関与するのは、チロシンから合成されるこれらの物質が、依存や興奮と結びつくため。

また、巨人アトラスの娘プレアデス姉妹が幼いデュオニソスの乳母兼教師となる。
これは、プレアデス姉妹が、糖の分解酵素を意味しており、デュオニソスがアルコール発酵を象徴。
(アトラスはたった一人で天つまり脳を支える栄養源である糖を意味する)

アルコール発酵は、グルコース、フルクトース、ショ糖などの糖を分解して、エタノールと二酸化炭素を生成し、エネルギーを得る代謝プロセスである。

こうして、脳下垂体前葉に、甲状腺刺激ホルモンが加えられた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?