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お正月のあれこれ

 お正月は、夫の実家にてお母さんが作ってくれたお節をいただいた。このような場を作ってくれる人がいることがありがたい。チビ子さんはまだお正月に会ったいとこの名前を口に出す。

 
 家にまつわる行事のたびに思うのは、それぞれの家族でこういった役割を引き継ぐのは誰であろう、と。家を継ぐのが長男と決まっている時代でないならば、家族の集まる場を引き継ぐのは誰。

 次の役割を担う人が親族にいる家はいいなぁと思う。強い。実家にいた頃からお母さんのお節作りを手伝ったり、お盆やらお祭りやらに関わっていた友人たちを思い出したり。彼女たちは人の集まる拠点を作れそうだ。

 二日は、夫の実家でしゃぶしゃぶ。お節の残りやしゃぶしゃぶに被らない味をと、ポテトサラダをどっさり作って持っていた。とりハムとロースハムとキュウリの薄切りと酢漬け玉ねぎのみじん切り入り。いつもより大人を意識して玉ねぎを。おばあちゃんが何度も「ゆきんこさん、美味しいわぁ」と言いながらおかわりしてくれた。

 家にいるときに私の実家のお雑煮風のものを作ってみた。本来は丸餅に金時人参とお正月大根を輪切りを入れた、全部丸い関西風の白味噌のお雑煮。年末は寝込んでいたので買い出しができず、焼いた角餅に人参と大根をいちょう切りにしてシイタケも入れてアレンジ。

 三が日も過ぎてから、作り置きやらをお節っぽく詰めて晩ご飯。筑前煮とコンニャクだけ年が明けてから作ったもの。あ、出汁巻き玉子も。野菜の飾り切りなどはせず。それでもいつもと違う様子にチビ子さんも喜び「一人で食べる!」と言い張っていた。

 クリスマス時期から夫→私→チビ子さんと次々と風邪になっていたのでお正月どころではなかったけれど、毎年おせちを夫のお母さんが作ってくれることに甘えている。いつか自分でもちゃんと作ってみようか。お正月料理自体がけっこう好きだし。伝統の味は甘すぎるように感じるので、試してみたい味付けがある。伊達巻とか、棒鱈とか。

 昔近所の方にいただいた伊達巻きが、甘くないお出汁の味で美味しかったのが忘れられない。きんとんは、夫の家のリンゴきんとんが甘酸っぱくていいな。紅玉へのこだわり、うちの母と同じ。お節の中で一番好きだなと思いつついただいたのは、夫のお母さんの照り焼きにしないで柚子風味に焼いたブリ。

 夫のお母さんも関西の人なので、うちと似た味だなぁと思っている(お雑煮だけ夫のお父さんの味でお澄まし)。どこか慣れている味なので、よそにお邪魔しているのにリラックスして食べてしまうのかもしれない。

 お正月を過ぎ安くなっていたのでローストビーフを買ってしまったが、だんだんと通常の晩ご飯へ。春巻き揚げた。梅干しは亡き父が買ってきたものなので、「おじいちゃんの梅干しだよ」とチビ子さんに話す。残り少なくなってきた。

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