はじまりのカレー

　バーモントカレーの甘口を買った。

　これまで、中辛のルーを入れる前のゆで野菜と、ルーを入れた後のカレーを混ぜたものを「カレーだよ」と子どもに出していた。ちょっと砂糖やジャムで甘味を足して。

　保育園でカレーうどんが出たそうで、チビ子さんはおかわりをして沢山食べたと保育士さんから聞いた。保育園に飾られている見本ご飯のカレーうどんを見た。「掛かってるのほぼカレーでは…」と思った。そして、チビ子さんが帰ってからもカレーうどんの話をしているので、「今度から、ちゃんと子ども好みで作ろう」と決意した。

　私はそもそもカレーは辛口で作っていた。ルーは二種類以上で「ザ・カリー」と何か。

　スーパーでバーモントカレーの甘口をはじめて買ってカレーを作った。薄い色が懐かしい。とろみも強い。久しぶりのバーモントカレーは美味しかった。チビ子さんも喜んで食べている。

　でも、自分のおかわりを注ぐ前にひとかけら残っていたザ・カリー中辛のルーを入れた。さして辛くはならず、ただ美味しくなった。

　バーモントカレーを手に取った時、「ここからチビ子さんのためのカレーがはじまるんだな」と思った。辛口のカレーを再び作るまでの道のりは長い。

【献立】
・カレーライス
ほぼバーモントカレーの甘口。ザ・カリーの中辛をひとかけら入れた。玉子は目玉焼きで乗せます。いつもより半熟で。

・サラダ
玉ネギとレタスのサラダ。ドレッシングで和えたもの。プチトマトは皮がかためだったので半分に切った。