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【スターチスの枯花 〜入院の記憶〜「藤吉夏鈴」】13話

⚠️閲覧注意⚠️この先ストーリーが進むにつれ、読む人によっては不快な内容が含まれます。

「うるさいなぁ笑 別にいいじゃん笑」

流れで藤吉の家に泊まることに。

「そのパジャマいつ買ったん?」
「昨日友達と.....笑」
「ふっ笑 随分可愛らしいお友達だな」
「全部洗濯してて無いだけだから!」
「なぁそれ....せめて隠してくんない?」
「.....ちょっと!見るな!」
「藤吉が窓際座るからだろ」
「......えっち」
「俺が着れるやつある?」
「元カレので良ければあるよ」
「えぇ.....」
「ちゃんと洗ってるから!笑」
「じゃあそれでいいや」
「シャンプーとか気にせず使っていいよ」
「助かる」

藤吉と初めて会ったのは高校生の頃。
俺と一緒でクラスに馴染めなくてよく余り物扱いでペアになる事が多く、仲良くなった。

「シャンプー変えたんだ」
「いい匂いでしょ」
「香水かと思ってたわこれ」
「勝手に人の匂い嗅ぐな」
「スメハラ食らってるのこっちなんですけど」
「女の子の匂い嗅いどって文句言うな」
「てか勝手に始めんなよ」
「かんぱ〜い」
「酒カス」
「そのままお返しします」
「飲まなきゃやってられんだろ」
「なんか仲良くなれそう」
「テレビ面白いのやってないの?」
「この時間はもうニュースしかやってないよ」
「藤吉ってネトフリ契約してたっけ?」
「してるけどなんか観る?」
「うん、なんでもいい」
「最近恋愛映画ハマってるんだよね」
「は?まじ?」
「違うよ大人な方」
「ついにイカれたかと思った」
「これにしよっと」
「誰だっけその子」
「片寄葵?」
「あぁそうその子」
「可愛いよね」
「そういえば藤吉、なんか似てない?」
「え、ほんとに?」
「.....なに」
「憧れてメイクとか真似してるんだよね」
「通りで」
「もっと褒めて」
「褒めたわけじゃない」
「私の事可愛いって思ってるくせに」
「思ってないわ」
「おかしいな〜前酔って言ってくれたのに」
「はぁ!?捏造すんな」
「......ほんとだよ」
「まじ?」
「うん」
「......そうか悪かったな」
「......今も思ってたりしない?」
「しない」
「うそつき.....」
「!?........ぷはっなにしてんだよ!」
「なにって......嫌だった?」
「玲にバレたらどうすんだよ」
「バレるわけないでしょ」
「......とにかくやめろ」
「......でも帰らないんだ」
「今、帰っても気まずい」
「じゃあいいじゃん」
「良くない、寄るな」
「やだ」
「水飲め」
「別に酔ってない」
「なら尚更来るな」
「ねぇ玲ちゃんのどこがそんなにいいの?喧嘩ばっかのくせに」
「ほっといたら死にそうだから」
「それで○○くんがストレス溜めてたら意味ないじゃん.......私は心配してんの」
「...........」
「.......突き飛ばさないんだ」
「お酒が回ってきて力入らないんだよ」
「うそつき.....」
「.......」

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