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【スターチスの枯花 〜不変の記憶〜「大園玲」】4話

⚠️閲覧注意⚠️この先ストーリーが進むにつれ、読む人によっては不快な内容が含まれます。

「シャワーありがとうございました」

先輩の家でご飯を頂くことに。

「珍しいでしょ?うちのお風呂、洗面所から鍵閉めれるなんて笑」
「おかげで安心出来ました」
「笑笑  僕が襲うとでも?笑」
「いえ!そんなつもりじゃ....」
「分かってるよ🙂ほら、ご飯出来てるから座って」
「美味しそう....」
「口に合えばいいんだけど....」
「いただきます」
「.........どう?」
「美味しい......」
「良かった...😊」
「.........」
「どうかした?」
「いえ.....ちょっと....」
「いいんだよ泣いても。ここには僕しか居ないから」
「すみません.....」

久しぶりの暖かいご飯と○○への感謝が溢れて、涙が止まらなくなってしまった。

「いつも○○は私が食べるタイミングに合わせて温めてくれてて.....バイトの掛け持ちで疲れてるはずなのに....」
「うん」
「1回も.....冷たいまま食べたことなくて.....」
「......うん」
「なのに.....いらないとか.....絶対言っちゃいけないのに.....」
「.....集中すると食欲が無くなるのは人間の性質上、仕方ないことだよ」
「でも○○はそれでも....毎日暖かいご飯を作ってくれて.....ありがとう伝えられなくて.....」
「.......悔しいというか、そういう自分が嫌になるよね」
「はい......」
「でも別に玲にも悪気があったわけじゃないし、何をしてるかは伝えてるんだからあんまり気負わないで....」
「........○○くんに会いたいです」
「玲.....おいで」
「........」
「僕なんかじゃ代わりになんて絶対なれないけど、辛い時に抱きしめるくらいはしてあげられるから....」
「先輩.......」

ーーーーーーーーーーー

「ご飯ありがとうございました。しかも送って頂いて.....」
「これくらいなんて事ないよ」
「ありがとうございます.....」
「勉強もう少し頑張れそう?」
「はい....また連絡します」
「うん、じゃあ気をつけて👋」
「👋」

..............。
.........................。
...........プルルル....プルルル

「なんだ?」
「ばっちりです」
「分かったすぐ向かう」
「兄貴、これどうするんですか?」
「アイツは金だけはある。いくらでも使い用があるんだよ」
「兄貴....もしかして笑ってますか?」
「笑う?.....笑うわけないだろ」
「声がいつもより高いです」
「ははっ.....あはははっ.....面白いことを言うな」

あとは現場証拠だけ.....。

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