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【スターチスの枯花 〜入院の記憶〜「小島凪紗」】3話

⚠️閲覧注意⚠️この先ストーリーが進むにつれ、読む人によっては不快な内容が含まれます。

「○○さ〜ん!」

まずい見つかった。

「また薬飲んでない!ちゃんと飲んで!」
「すみませ〜ん」
「も〜すぐフラフラどっか行かないの!」
「暇なんだもん」
「ネトフリとか観たらいいじゃないですか」
「飽きた」
「じゃあお話しましょ」
「暇なんですか?」
「違います!笑  時間作ってあげてるんです!笑 ほらベッド戻って!」
「は〜い.....」
「ついでに血圧測りますよ。ベッド座りますね」
「小島さんって21だっけ?」
「はい....?」
「偉いね、ちゃんと働いてて」
「そりゃ仕事ですから」
「看護師さん大変そうですよね」
「○○さんみたいにフラフラ歩き回る人が居ますからね」
「ごめんなさい......笑」
「うそです笑  別に許可は出てますから」
「他に大変なことは?」
「ん〜.....注射ですかね」
「苦手なんですか?」
「はい笑」
「通りで痛かった訳だ」
「うそ!ごめんなさい!」
「うそです」
「もう!笑」
「ちょっと痛かったです」
「嘘じゃないじゃん!」
「笑笑」
「○○さんは社会人ですか?」
「うん、働いてます」
「じゃあ○○さんも偉いですよ」
「そうかなぁ」
「人は生きてるだけで平等に偉いんです」
「......なんか看護師さんが言うと説得力あるな」
「笑笑」
「今までそういう場に?」
「いえ、まだないですけど話に聞いたりカルテ見たりはあります」
「やっぱり怖いですか?」
「うーん.....まだあんまり実感は湧かないです」
「そっか」
「でも先輩たちの話とか聞いてると怖いですよね」
「自分なら焦ってなにも出来なくなりそう....」
「私もですぅ......」
「みんな元気になるといいね」
「今のところ担当の中で○○さんが1番重症ですけど笑」
「そうなんだ笑」
「はい、じゃあ大人しくしといてくださいね!」
「もう戻るの?」
「仕事中ですので!」
「真面目ちゃん」
「唯一の取り柄です😤」

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