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【スターチスの枯花 〜不変の記憶〜「大園玲」】6話

⚠️閲覧注意⚠️この先ストーリーが進むにつれ、読む人によっては不快な内容が含まれます。

家に帰った後、玄関で崩れ落ちてそのまま気絶するように寝ていたのだろう。節々が痛い。

「はぁ......痛たたた.....」

リビングに向かいコップを1つ取る。
無意識に取ったものが○○と最初に選んだグラスだった。
ひとつ寂しくそこに在るグラスがもう○○が帰って来ないことを示していた。

日常の様々な小さな事全てがその考えに陥る。

時計を見ると朝の8時だった。
学校に向かう準備をしなければならないと考えた刹那、身体に染み込んだその習慣が嫌になった。

ピンポーン

「玲〜?」
「.......先輩」
「酷い顔してるな.....笑」
「うそ......」
「昨日からご飯食べてないだろ?目に隈もできてる.....」
「いえ...大丈夫です」
「大丈夫じゃない。目の前に体調不良者が居るのに看護師として見過ごせない」
「......すみません」
「カボチャ大丈夫?」
「はい」
「スープかおかゆどっちがいい?」
「.....スープで」
「分かった」
「ありがとうございます」

ーーーーーーーーーーー

「玲〜出来たよ〜」
「......zzZ」
「玲〜.....よし」

やはり予想通りだった。
僕は部屋を歩き、それを探す。

「あった......アルバム」

重要そうな物の写真を撮り、元に戻し玲を起こす。

「.....先輩....すみません寝ちゃって」
「大丈夫だよ、それより食べられそう?」
「はい......」
「玲......大丈夫......僕が居るから」
「.......」
「大丈夫だから.....」
「.......こんな私にここまでしてもらう権利あるんでしょうか」
「君に権利があるかないかじゃなくて僕がしたくてしてるただのお節介だから、君はただ僕のお節介を迷惑に思うくらいでいい」
「先輩のそういうところほんとに尊敬します.....」
「あ...ぁ......ふっ笑」
「.....どうしたんですか?」
「ううん、なんでもない🙂スープ冷めないうちに」
「いただきます..........美味しいです」
「良かった....和食が好きって言ってたけど僕が得意なのは洋食だからさ」
「洋食も好きですよ」
「じゃあ次は洋食にする?それとも和食にする?」
「次?」
「うん、定期的に作りに来るよ」
「そんな......悪いです」
「違うんだ......看護師の性だよ」
「......いつもありがとうございます」
「僕でよければいつでもなんでも頼ってよ」
「......美味しいですスープ」
「お粗末さまです😊  あ、そうだ飲み物も買ってきたんだけどお茶にする?ポカリにする?」





















【豢苓┻の仕方】
豢苓┻をするには下準備が必要です。
順を追って説明すると

1.対象者を孤立させる
2.対象者から諤晁???蜉帙r螂ェ縺?∪縺
3.対象者に二元化を意識付けながら要求を選ぶよう誘導する
4. 郢ー繧願ソ斐@隕∵アゅr繧、繝ウ繝励ャ繝医☆繧

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