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【スターチスの枯花 〜入院の記憶〜「松田里奈」】1話

⚠️閲覧注意⚠️この先ストーリーが進むにつれ、読む人によっては不快な内容が含まれます。

「今日、夕方まで担当させて頂く松田です」

入院生活6日目。

「こんにちわ」
「こんにちわ笑  お熱と血圧測ってもいい?」
「はい」
「どう?体調変わりない?」
「ん〜.....ですね」
「なにか小さいことでも困ってる事ない?○○くん、あんまり私たちに頼み事しないから.....」
「う〜ん.....どこまで頼んでいいか分かんなくて.....」
「あ〜確かにね〜。なんでも頼んでいいんだけど、塩梅難しいよね〜」
「う〜ん.....」
「ご飯とか食べづらくない?指先の感覚鈍いって言ってたけど」
「食べづらいです」
「食べさせることもできるよ」
「え.....いいんですか?」
「もちろん!」
「あ〜んですか?」
「あ〜んだね笑」
「恥ずかしいです笑」
「そうだよね笑  歳も近いしね笑」
「おいくつなんですか?」
「○○くんの一個上だよ」
「え!そうだったんですか!」
「それはどっちの意味〜?笑」
「いや!年下か同い年だと思ってて!」
「え、なに嬉し〜!採血頑張っちゃおうかな」
「痛くしないでください」
「できるかな〜?」
「痛くしたら恨みます」
「え、恨まれんの?笑」
「はい笑」
「じゃあ恨まれないようにしないとね笑」
「うそですから笑  痛くても我慢します」
「偉いぞ〜」ヨシヨシ
「....首痛い笑」
「あ、ごめんごめん笑」
「全然.....久しぶりに頭撫でられました」
「ごめんね、年下だとどうしても撫でちゃうんだよね笑」
「あ!全然嫌とかじゃなくて....むしろ嬉しいというか」
「そっか笑  じゃあまた来るね🙂」
「待ってます」
「待ってます?笑  初めて言われた笑」
「え?間違えました?笑」
「ううん笑  嬉しい笑  ばいばい👋」

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