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【スターチスの枯花 〜入院の記憶〜「藤吉夏鈴」】16話

⚠️閲覧注意⚠️この先ストーリーが進むにつれ、読む人によっては不快な内容が含まれます。

「○○......」ギュー

いつも帰るなりすぐキスしようとしてくる夏鈴が今日は違った。

「おぉ....おかえり夏鈴どうした?」
「.....背中さすって」
「なんだよ....」
「なんでもない.....」
「.......話せるようになったら話して」
「.......うん」
「.......夏鈴」
「.......なに」
「お腹空いてない?」
「.......空いてる」
「たまたま今日鯛の煮付けなんだ」
「ほんとに?」
「うん。今日鯛が安くて」
「.....私の事好きなの?笑」
「いいや?」
「も〜......今ので更に落ち込んだから今日はあとの時間ずっとくっつくから」
「やだよ暑苦しい」
「........」
「なんだよ」
「ううん.....お腹空いた」
「温めるから着替えておいで」
「○○ってさ優しいよね」
「なんだよ急に」
「思っただけ」
「そう?.....別に夏鈴だって優しいだろ」
「ふふ笑  いつからか夏鈴だね」
「夏鈴がそう呼べってうるさかったんだろ」
「やっぱり優しいじゃん🙂」
「そうだな」
「.....覗かないでね」
「黙って着替えろよ」
「ふふっ笑」
「まったく......」
「お待たせ」
「今日は何飲む?」
「暑くなってきたし冷酒にしない?」
「あり」
「....玲ちゃんってお酒弱いんだっけ?」
「いや飲まないだけで俺より強いよ」
「そっか」
「なんで?」
「気になっただけ」
「そう.......はい」
「ありがと」
「お疲れ」
「お疲れ様」
『......かぁ〜』
「おい真似すんな」
「○○がしてるんだよ」
「してない」
「私の事大好きじゃん」
「違うって」
「ふふっ笑  ちょっとずつ言い方優しくなってるの気づいてるから🙂」
「そんなことない」
「早く好きになってね○○」
「せっかく煮付け温めたのに冷めるじゃん」
「美味しそ〜」
「ふっ笑」
「何見惚れてんの」
「いや、ホコリ付いてる....はい取れたよ」ヨシヨシ
「......ありがと」
「せっかく可愛い顔してんだからさ.....」
「😳」
「あ、違う今のなし」
「........」
「黙るなよ笑」
「........もう1回言って」
「いやだ」
「言ってくれないとキスしちゃうよ」
「どっちにしろしてくるんだから意味無いだろ」
「もう全然抵抗しないからさ〜」
「寝てる時に勝手にしてきた時点で諦めた」
「え!.......いつから分かってた?」
「バレてた?だろ」
「悪いことしてるみたいじゃん」
「悪いことしてんだよ笑」
「無防備なのが悪い」
「もう真下向いて寝るわ」
「窒息するよ?笑」
「....うるさいな笑」
「笑笑」

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