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【スターチスの枯花 〜不変の記憶〜「大園玲」】7話

⚠️閲覧注意⚠️この先ストーリーが進むにつれ、読む人によっては不快な内容が含まれます。

「あ、おかえりなさい」
「ただいま....気分はどう?」
「変わらずです」

病院に行った結果、私は鬱病と診断された。
今は先輩の家でお世話になっている。

「花買ってきたよ」
「花?」
「これ」
「.....可愛い」
「チューベローズって花」
「へぇ.....いい匂い.....」
「枯らさないように育ててみてよ」
「わかりました」
「はぁ.....疲れたな.....」
「お疲れ様です」
「あ、ごめん.....つい」
「いや.....こちらこそすみません、お世話になってしまってて.....」
「いいんだよ!僕が来たらって誘ったんだから君はなにもしなくていい」
「でも.....」
「玲.....今は甘える期間だ」
「......はい」
「よし、ご飯にしよう」

ーーーーーーーーーーー

『昨日午前3時頃、杉並区の自宅で10歳の男の子が遺体で見つk』
「はぁはぁはぁはぁ.....!」
「.........玲?玲どうした!」
「すみません.....はぁはぁ.....テレビ消して.....!!」
「わ、分かった....!」
「はぁ...はぁ...はぁ...」
「......!そうかごめん.....」
「いえ.....はぁ...はぁ...すみません」
「まだ克服してなかったのか.....」
「はぁ......はぁ.......はい」
「深呼吸を」
「..........」
「.......先月19日午前4時29分うちの患者さんが心筋梗塞で亡くなった」
「.......」
「同じ月6日午後19時56分まだ15歳の若い子が事故に巻き込まれて運ばれてきたものの間に合わなかった」
「.......」
「そして今日も担当してた子が僕の休憩中に様子が悪化して亡くなった」
「それは......」
「ほぼ毎月誰かの死を経験してる。自分の目の前で何百人も亡くなる。その中には仲良くなって数日しか経ってない子や、いつまでも薬を飲んでくれない厄介なおじいちゃんも居た」
「.......」
「その度に自分にもっとできることがあったんじゃないか。自分がもっと経験を知識を付けていればって」
「.......」
「そうやって自分のせいにすることで次は絶対に死なせないって責任感が生まれる。たしかにその子は玲のせいで死んだ。玲が何も出来ないせいで死んだ」
「.....そう.....ですよね」
「だから責任を持って次会った人は必ず助けるという強い気持ちを持つんだ」
「.......はい」
「玲、君はまだなにもできない。何の役にも立てない」
「......」
「僕が君に知識を付ける」
「......先輩」
「まずは第一に体調治すことから。どっちにしろ今は何も出来ないんだから、安心して僕に身を任せなさい🙂」
「分かりました.....」




















【豢苓┻の仕方】
豢苓┻をするには下準備が必要です。
順を追って説明すると

1.対象者を孤立させる
2.対象者から思考能力を奪う
3.対象者に二元化を意識付けながら要求を選ぶよう誘導する
4. 郢ー繧願ソ斐@隕∵アゅr繧、繝ウ繝励ャ繝医☆繧

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