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#1 ハイパフォーマーの仕事を受ける技術

はじめに

これまで、ハイパフォーマーと呼ばれる人の成長に携わってきましたが、仕事で成果を上げるには“技術“が必要であることを痛感してきました。ハイパフォーマーは質の高い仕事の仕方を身につけている人が多いのです。言い換えれば、仕事の仕方を徹底的に習得することで、パフォーマンスは大きく変わります。

一方で、それらの技術の習得は、OJTに任されていることが多く、研修でも取り扱われないことが多いことを知りました。研修では、仕事の基礎知識や実務直結の技術を得ることに主眼が置かれることが多い為です。

生産性の高い仕事の受け方とは


今回は、数ある仕事の仕方の技術の中でも、仕事の受け方に焦点を当ててみたいと思います。「仕事の受け方」にも技術があり、生産性に大きな影響を与えます。

さて、皆さんは、仕事を受ける時に何を意識して、仕事を受けているでしょうか? その際のゴールとは何でしょうか?

仕事を受ける時のゴールは、アウトプットイメージが擦り合うことであり、
具体的には、"QCD"のことで、それぞれ、クオリティ(品質)・コスト(作業時間)・デリバリー(納期)の略です。

クオリティは高ければ高いほど良いわけではない


クオリティについて重要なのは、“どの水準のアウトプットが求められているか“を確認することです。
これは具体的に捉えられることが必要です。

例えば、会議の議事録を依頼された際には、何を確認するべきでしょうか?
下記のようなことが考えられます。

①決定事項のみを記載すれば良い
②決定事項とその背景も記載する
③決定事項に加え、決定に至るまでの筋道もとる

など、どの水準でのアウトプットが必要かを把握することを意識したいです。

特に初めて一緒に仕事をする人は、期待値の水準が擦りあっていない為、ズレが起きやすいです。ズレが起きれば、当然業務のやり直しになり、時間を無駄にすることになります。

ここで大切なのは、それぞれの仕事の基準に"当たり前"があり、これが自然と擦り合うのは奇跡であると思ったほうが良いということです。つまり、その“当たり前“の擦り合わせを行うことが必要になるということです。

最後に、最も大切なことをお伝えしますが、実は「必ずしも、クオリティは高ければ高いほど良いわけではない」のです。もちろん、質が低くてもいいと言っているのではありません。

クオリティのゴールが、“どの水準のアウトプットが求められているか“を確認することと表現したように、まず何より求められた水準に合わせたクオリティを提供することが重要なのです。

おわりに


クオリティが必ずしも高ければ高いほど良いのではない理由は、次のNoteでもご理解頂けると思います。
次回は、QCDの“コスト(作業時間)“に焦点を当ててお話をしたいと思います。



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