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つなぐ

『ゆっくり居てね』広場と我が家との間には1.5mの高低差があります。
そのため、広場へは大回りして用事がある度に50〜60mは歩く必要があります。

その事が「心地よいか?」広場のテーブルで話に花が咲いている時、少しだけ手についた汚れを洗い落とすのに、流し台まで往復120m。
その間、会話が中断されてしまいます。

この高低差を繋ぐ階段をつくることにしました。テーブルつくりは、またお預けです。

階段つくりを優先させます。
それは他にも理由があるからです。

広場は借地であくまで地主さんの持ち物です。
昔から隣同士の関係が境界線によって保たれてきました。今回私が境界線に階段を掛けることは、敷地を繋ぐことを意味します。

近所の方が階段を見て、驚いたのでしょう。
私のことを心配してくださって、「管理は大丈夫?」と早速、声をかけてくださいました。

「大丈夫です」って笑顔で答えたら、

「手伝うよ」と 微笑み返してくれました。

つなぐ。

この階段、コツコツと音がします。
ひらかれた広場に昇って行くコツコツ音は、
なんか良い音です。

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