高級住宅街に佇む巨大なウサギ
私の住む街ベルゲンにはFanaという関西でいう芦屋のようなエリアがあります。どうやらどの国でもお金を持った人は丘の上の車がないとスーパーにもいけないような場所に住みたがる習性があるらしいです。
そんな高級住宅街の真ん中にある湖のほとりにどーーん!
巨大なウサギが現れたのです。別にこれ、イースターだから現れたのではなく一年中、夏の日も冬の日も病める時も健やかなる時もどーんと建っていらっしゃるのです。
これは一体なんだ
辺りのカフェでは小綺麗に着飾ったおばさまたちが集まり、おじさまたちの愚痴をおこぼしになられるようなエリアにこれはなんだ。皮肉の利いた芸術作品なのか、それとも税金の使い道に困った最終手段なのか。気になった私は調べてみました。
Bybanekunst(トラム芸術)というプロジェクトの一環らしい
ベルゲンにはBybanenというトラム電車が市内から空港へ向かって走っておりその線路沿いに芸術を配置するプロジェクトがあったそうです。
この巨大ウサギは不思議な国のアリスのような子供時代の空想が大人の時代に戻ってくるという意味を持っているらしい。解釈は人それぞれだが無垢な空想がトロイの木馬的に大人の世界に侵入してくるユーモラスかつ挑戦的な像だそう。(なんのこっちゃよく分からん)
リンクを貼っておくのでもし興味がある方は読んでみてください。
こんな変な像を作るお金があるならトラムのチケット代を安くして欲しいのだけど、作ってしまったものは仕方ない。
Fanaに住むお金持ちのおじさまおばさま方の人生に子供時代のユーモラスな空想の産物、巨大ウサギが突如現れる。バルコニーで朝から外の景色を見下ろしながらコーヒーを飲むような優雅な生活を送っている人たちに突然巨大ウサギが襲いかかるのだ。まあ確かに面白い。
芦屋にも是非大きなウサギでも亀でも変な像を置いてみていただきたいものです。
他にもベルゲンには変な芸術作品がたくさんあるので観光でお越しの際はぜひ探してみてください。
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