つらい時につらいと言えない人へ
私は多分、客観的に見て、明るく元気で社交的。もの応じしないし言いたいこというし、人生楽しんでるタイプと思われがちです。
まぁ、そうなんだけど、実際はめちゃくちゃメンタル弱くて、割とすぐ弱音を吐きます。
すぐ、しんどい、もう無理、助けてーと言います。
なぜなら、我慢したって誰も気付いてはくれないし、その時間の分だけ一人で悩む時間が増えるだけだってことを学んだからです。
これは去年の3月、自分の人生に絶望していた時、どうやって乗り切ったのかの話です。つらいよぉって周りに言ったおかげでたくさん助けられた話です。本当に小さなことや、日常の些細なことが糸口となって、なんか前向きになったりするんだな、って話です。
今つらい人の助けになればな、と思って書いてみます。
遡ること去年の3月、10年間友達で、ずっと曖昧な関係だったけどようやくパートナーとなったドイツ人(以下そいつと称する)に振られた。「やっぱり生きる世界が違う」だってさ。
そいつは私が今すぐにでも子供がほしいことも知ってたから、結婚を通り越して子供の話なんかもしていたし、そいつのアパート購入の相談にも乗ったり、向こうの両親にも紹介されて、なんとなく未来を思い描いてしまっていた。
そしてそいつは私がずっと住みたいベルリンに住んでいたので、「来年には妊娠して、ベルリンにも引っ越せるじゃん!完璧!」など勝手に想像し、めちゃくちゃ期待してしまっていてた。(これは私が悪い)
そしたらあっけなく関係が終わって、
恋人を失う
10年来の友達を失う
子供ほしい望みもパー
ベルリン引っ越し計画もパー
てな感じで自分が(勝手に)期待していたものが一気にすべて失われた気がして、どん底に落ちたんですね。こんなに落ち込んだのは、初めての失恋以来かもしれない…笑
加えて、近くに仲のいい友達もいない、家族もいない、孤独。。。
人間、吐き出す場所がないと、本当どんどんふさぎ込んで、マイナス思考が加速して、正直「あ~もう今日で人生が終わってもいいや」というところまで落ちちゃいました。
仕事してても泣けてくるし、ご飯食べてもトイレ行っても寝ようとしても、とにかく泣けてくる。
そんな状態が2週間くらい続いてたある日、職場で
も~無理!しんどい!誰か話聞いてくれ!つらい!えーん!!!!
って、突然仕事中に前に座っていた同僚に泣きながら助けを求めたんですよ。(普通にめちゃくちゃ迷惑ですw)
そしたら、近くにいたドイツ人とインド人の同僚がどうしたどうした?!って寄ってきてくれて、みんな瞬時に、カウンセラー行ってこい!って色々調べくれて。
ただ、ドイツで保険適用でカウンセラー行くとしたら1年待ちだと…自腹で行くなら1時間€100かかる…どうする??ってみんなが悩んでくれて、
そんな時一番仲良しのインド人同僚が、「僕の行ってる教会に行こう、神父さんに話聞いてもらおう、そこならタダだ!」って言うんですよ。そしたら他の同僚も、それがいい、すぐに聞いてもらえるし今日いっておいで!ってことで、
早速その日の仕事終わりにインド人に連れて行ってもらったわけなのです。
私はクリスチャンでもなければミサに行ったこともない。聖書の中身もよく知らないのに、急に行っていいんか?と不安だったけど、泣きながらついていったんですね。
映画で見るような懺悔部屋みたいな個室に神父さんが待っているようで、そこには私以外二人並んでいました。
ついに私の番が来て一人で入室したら、どうしたんだい?とおじいちゃん神父さん。
つたないドイツ語で一生懸命説明するけど、神父さんは一言
「Liebeskummer(恋の病)だね」と。笑
いや、きっかけはそうなんだけど、間違いないんだけど、それが引き金になって、色々な不安が押し寄せてきて、孤独を感じていて、言葉にできない不安に押しつぶされそうで・・・・・・とかいろいろ言いたかったけど、無理じゃん。そんな複雑な心境、日本語でも言葉にできてないのにドイツ語でなんか説明できない!
そんな感じでもやもやしていたら、もう埒が明かないと思ったのか、「同僚にこのこと話せる?彼を連れてきて?」と言われて、ドアの外で待っていた同僚を連れてくる。
そしたら、神父さんが、
「Kümmern Sie sich um sie, bitte. Aber ganz ganz vorsichtig!! )この子のことを頼んだよ、よく話を聞いてあげて。でもとーーーっても繊細に扱うこと、絶対に優しく大切に扱ってね)」って言ってて、さらに「君(同僚)はいつも日曜日ミサに来てるんだよね?この子もつれてきな」って言ってて、私にも直接、今度日曜日おいでってニコニコしてるんですよ。
え??あれ??もしかして私、布教されてる・・??
とおもっちゃって、あと同僚に私のこと丸投げした神父さん見てたら、なんだかすっごく可笑しくなってしまってww
「何してんだ?私ここで?」と、一気に涙が止まり、今出会ったばかりのおじいちゃん(失礼)に話してなにが解決するってんだ!
と思ったら本当にクスッとしちゃって笑えてきて。
そこからなんかこの2週間泣いてたことがすごくばかばかしくなって。
その日を境に、少しずつ気持ちも晴れていったんですよ。
そこから結構前向きに色々頑張れるようになって、今ではそいつのことを完全に吹っ切れて(その後も色々と振り回されてはいましたが)毎日のほほん、と過ごしてる次第です。
振り返ってみると、あの時同僚に恥ずかしげもなくつらいよーって泣きつけたことがきっかけで、それまでの負の感情を断ち切ることができました。実際に教会で解決策がもらえた、とかヒーリングの薬をもらった、とか具体的な解決につながることはなかったんだけど、そこに行ったってことが、事態の好転につながる大きな大きな出来事でした。
これは、私一人では到底辿り着けなかった場所で、周りの人が助けてくれた。でもそれは、私がヘルプサインを出したからであって、恥を忍んで泣きついて良かった、と思っています。今では笑い話のネタとなっているし。笑
だからいま、吐き出せずに苦しい思いをしてる人がいたら、一度出してみることをオススメしたい。そんな思いで、こんな話を書いてみました。
我慢してもその分一人で悩む辛い時間が増えるだけだからね、吐き出してしまえ!
必ず、絶対、辛い日々も過去になるのよ。
そんなことを言いたくて、つらつらと。
ではでは、次また会いましょう。
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