ユキと家とひねくれた概念④
シングルマザーとなって、初めて自分主体での生活をする事になりました。
初めて自分の名前で借りる部屋。新しく、自分がコーディネートして揃える家具。
自分だけが使う道具を一から揃えた、自分だけのキッチン。
お金はかけられませんが、いくら残っているか把握できるし、何にいくら使うかさえ
『自分で決められる』
この事がこんなに涙が出るほど嬉しく、幸せな事だとは知りませんでした。
この時の気持ちがずっと胸にあり、いつしか
「自分の暮らしを充実させるって、幸せなことなんだなぁ。家や暮らしの空間に関わる仕事ができたらいいな」
と思うようになりました。
その後職業訓練校で建築CADを学び、リフォーム会社で設計・インテリアコーディネートの仕事をするようになりました。
今でもインテリアコーディネート、ファブリックのデザインや建築部材の取り合い(←材料が接続してる部分。気付きにくいけどすっごい工夫がされてたりするマニアックな所)を見るとワクワクします。
結局この仕事は、無理をしすぎて体を壊し辞めてしまいましたが…
この時に学んだ知識や手に入れた人脈は、お金には代えられない私の財産となっています。
以上、過去の話にお付き合いいただきありがとうございました!
ざっと流しましたが、『ユキと家とひねくれた概念』シリーズは以上4作となります。
次回より、この時に得た知識を元に、シングルマザーが家を買うお話をしていこうと思います。
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