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【毎週ショートショートnote】告白水平線

「告白水平線?」
「その水平線に向かって叫ぶと、告白が形になるんだって」
学食で上田が噂話を始めた。
「形って?」
「そりゃ、上手くいくって事だろ?そこでユカちゃんに告白したらどうだ?」
ユカはサークルの仲間で、2人で飲みに行く事も良くある。
「付き合ってるの?」と聞かれると、ユカは「ないない」と言うが、俺は満更じゃないと思ってる。
俺はユカをドライブに誘った。
「珍しいね、ドライブなんて」と言いながらユカは楽しそうだった。
海に着いて砂浜に降りた。そして漁船が浮かぶ告白水平線に向かって俺は叫んだ。
「ユカー!好きだ!付き合ってくれー!」
よし、これでオッケーと俺はユカを見た。
「ごめん、私たちって友達じゃん?」
え?ダメ?告白水平線の噂は嘘?

「痛ッ!」
漁船の上の漁師に、拳大の塊がいくつも飛んできて当たった。
「また誰か告白したな」
漁師はバラバラになって飛んできた文字を拾い集めて並べてみた。
好き・・付き合・・ユカ・・
「今日は愛の告白か」

410文字

久しぶりに、たらはかにさんの企画に参加させていただきました。

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